日本×アイルランド

開幕戦では、開催国のプレッシャーと対戦相手の気迫の前に、持ち味の半分も出せずにばたばたしていたJAPAN。一方のアイルランドは、初戦でライバルのスコットランドになにもさせずに完勝。伝道師としては、盛り上がりに水を差さぬよう「本来ラグビーは番狂わせのないスポーツなので、第2戦は相当難しい戦いになる」と、あちこちで説いて回る。負けるというワードこそ使わなかったものの、「グループリーグ前半を1勝1敗なら御の字なんですよ」アピールに余念がなかったのだが・・・。

試合に関する情報は、湯水にように各メディアの方たちが書きまくってくださっているので、ここでは触れない(笑)ゲームを見ながら感じたのは、4年前の南ア戦のときのようなジャイアントキリング感がまったくなかったこと。予備知識なしでこのゲームを見たとしたら、ランキングが近いチーム同士の対戦で、DFの精度で上回り、FWがいい仕事をしたほうが勝った、という印象になったのでは。80分すぎに、アイルランドは勝ち点1を死守するためにタッチキックを蹴ったのだという論評が正しいかはさておき、58分の福岡のトライ以降(本当はその前から)負ける気はしなかった。

だから、ノーサイドの瞬間も、あの豊原アナの「もうこれは、奇跡とは言わせない」にも、涙腺は緩まない。4年前の免疫がまだ残っているし、今回は心の準備だって出来ていたから。でも、笑顔で勝利の余韻に浸っていた矢先、プロップ稲垣の男泣きの画に、涙、涙。ということで、この日の勝因は「FWの頑張り」と乱暴に総括させていただく(笑)

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