トップリーグ開幕

まだ8月だけど、11年目のラグビートップリーグが開幕。
メディアの扱いが小さくても、この日はお正月のようなもの。
襟を正して秩父宮へ。

開幕カードは、サントリーサンゴリアスNTTコミュニケーションズシャイニングアークス
プレシーズンに不振をきわめたサントリーに対し、
知将林マットさんのコーチングが浸透したコムが
どこまで迫れるか興味のわくマッチメイク。

神宮球場でスワローズ戦が行われていることもあり、
外苑前駅周辺のコンビニは大混雑。
レジを待つ長蛇の列の5人ぐらい後ろにエディさんが。
生で初めて見る代表監督は、機嫌が悪そうでした(笑)
こんな遭遇があるのもこのスポーツのいいところだな。
Jリーグの開幕戦開始30分前に小机駅前のコンビニに
ザッケローニがいるってちょっと考えにくいよね。

観客は、8,774人。金曜日の夜、こんなものですかね。
例年通りの地味な開幕セレモニーの後、オープニングゲームがキックオフ。

サントリーは何の迷いもなく自陣から積極的にボールを動かし、
パスとアングルチェンジだけでコムのディフェンスをこじ開ける。
ゲームの興味は、サントリーの2トライに対して
コムが2PGで7点差以内にくらいついた12-6の時間帯まで。

ニコラスのリーグ通産1,000得点など、前半40分はほぼサントリーの時間。
ネオンカラーの派手なジャージはラグビーのウエアとしては違和感があるが、
ここまでゲームを支配するとやたらと大きく見える効果がある。

24-6。前半で18点差。
バックスリーがいないところに落としたキックのころがり方にしか
トライの匂いが感じられないコムのアタック。
後半、なんらかの修正が期待されたが・・・

・・・

ハーフタイム。
メインスタンド最上段で観戦していたエディさんは、
たくさんの子どもたちと一緒に笑顔で記念撮影に応じる。
順番待ちの列が出来る盛況ぶり。
なかなかの人気者ですな。
1時間前のあの不機嫌さがウソのよう(笑)

・・・

後半になっても、サイドが替わっただけで前半と同じ展開が続く。
そこで、ジョージ・スミスの動きだけを追う、という贅沢な時間を過ごさせてもらう。
いまさら世界的なフランカーの動きを学んだところで、それを活かす機会もないのですが。

ゲーム途中で、神宮球場の花火が。
臨時のウオーターブレイク。
皮肉にも、この時間がいちばんスタンドが沸いたかも(苦笑)

24分でジョージ・スミスはお役御免。勉強させていただきました。
替わって大柄な20番が入る。
ヘンドリック・ツイ、リザーブだったんだね。
サントリー第3列、層厚し。

何度かゲームの流れを引き寄せそうなビッグタックルを見舞ったコムだが、
それをチャンスに結びつける術がなかった。

開幕戦特有のボールが汗ですべることによるハンドリングエラー多発で
得点は思ったほど開かなかったけど、サントリーの完勝。
プレシーズンマッチ7連敗は眠ったふりだったのか。

・・・


今季から参加チームが16チームとなり、2つのプールに分かれて2ステージ制が採用される。
各プールの上位4チーム、計8チームがセカンドステージで上位のグループAとなり、
下位グループを合わせた8チームがグループBへ組み入れられる。
シーズンを通して対戦しないカードは出てくるが、
実力差のないチーム同士の対戦が増えることをポジティブにとらえよう。

一般紙では、写真なしの扱いだったトップリーグ開幕戦。
元総理が協会の会長なのだから、政治的圧力を使ってでも、
メディアへの露出を増やしてもらいたいところ。


・・・

最後に

昨日の秩父宮の芝はとても美しかったのだが、
9〜10月の間、下部リーグの試合も組まれている他、
土日2試合づつの週もありかなりタイトなスケジュール。

11/2(土)にオールブラックスとJAPANが河川敷みたいなピッチで
試合するような事態にならないことを切に願う。