25kmペース走

チームに「次のレースでどうしても4時間が切りたい」と言う安室奈美恵好きの若手がいて、彼をヒーローにするため、あらゆる手段を講じている。この日はサブ4ペースでの25km走。ペースメーカー+サブ4ランナーが並走してサポート。手厚い体制だね。

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最高気温6.5℃と絶好のランニング日和。コーチはペースメーカーとして淡々と5:30/kmを刻み、風除けになる。ああ、なんて至れり尽くせり。「ペースを作ってもらって、何も考えなくていい(いつも、考えていたのか・・・)から本当にラクです」と言いながら、ちょっと目を離すと給水時にうやむやに長めに休憩しようとするので、こちらも気が抜けない。15kmあたりからやたら独り言が増え、20kmを過ぎ、徐々に遅れだす場面が出てくる。足音で離れているのはわかってはいるが、ここでペースを合わせたら彼のためにならないので、淡々と5:30/kmを貫く。そして後方からいつもは穏やかなサブ4ランナーの厳しい口調の言葉が聞こえてくる。どうもスポーツの世界というのは誤解されがちだが、こういうのを「本当の優しさ」と言うのだろうな。

怪しい場面もあったが、なんとか25kmを走破。ペースが速かったの、キツかったの、寒かったの、どこどこが痛いのと走り終えても興奮冷めやらぬ様子だが、毎回言っているようにそのしゃべり続けるエネルギーは、レース中なり練習中に使ってほしいものだ。

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帰宅後、件の彼からお礼らしき殊勝な言葉が並べられたLINEが届く。そんなのいいから、再来月、京都から「4時間切りました」って報告してくれよな。

 

 

 

 12/15 富山県総合運動公園クロスカントリーコース