第10回 武田の杜トレイルランニングレース

昨年、転勤を機に始めたトレイルランニング。デビュー戦で好成績(昨夏の「牛岳トレイル」で年代別4位)だったこともあり、これは楽しいゾと思っていたのだが、2年目の今シーズンはレースの多くが行われる夏場にウルトラ系マラニックトライアスロンのレースで忙がしすぎ、夏が終わるころにはフルマラソンに向けた準備があったため、トレイルのレース参加は叶わなかった。おそらくこの傾向は来年も継続しそうなのだが・・・

というわけで、トレイル2戦目は、真冬に行われる「武田の杜トレイル」にエントリー。「牛岳トレイル」は16kmと距離的に物足りない部分もあったのだが、今回は31.5kmとそこそこおなかいっぱいになりそうな予感。

 そして、この大会には、シーズンオフということもあり、招待選手として、上田瑠偉、山本健一、松永紘明、吉住友里、奥宮俊祐といった世界で活躍する豪華な面々が出場。テンションあがるわ~。レース中、彼らの姿を見ることはどう考えてもないんだけどね・・・

 

朝8時スタート。甲府盆地は北陸の冬とは少し違う足元からじわじわと攻撃してくるような寒さ。序盤の上り区間はウオーミングアップ代わりと、のんびり構えていて後方からスタートしたら、トレイル区間になった途端、ほぼ一人しか通れない道が続き、かなりの距離を歩く羽目になる。 上田瑠偉くんがトークショーで「このコースは全部走れる」って言っていたのに・・・。5km地点通過ですでにスタートから50分が経過。ハイキングか。7kmあたりにある第1エイドでスタッフがゼッケンを読み上げて通過を確認しているのだが、私が通り過ぎたところで「第1エイド、500人通過」と聞こえてくる。たしか700人くらいしか出ていないはずだぞ(汗)

反省点①スタートの位置取りは重要。反省点②スタートダッシュは重要。

 

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 第1エイド以降は道幅も広がり、比較的平坦なパートが多く、気持ちよく走らせていただく。先のことはあまり考えず、快調に飛ばし、かなりのランナーをパス。大会HPのコース図は中盤はほぼ平坦になっていたので、ここで挽回せねば。

第2エイド(17km関門)過ぎの上り区間で、山梨に活動拠点を置いているトライアスリート「エース栗原」の声援を受ける。「トップの上田瑠偉とまだ80分差!」「上田瑠偉は、この坂も走っていましたよ!」差を詰められる気はしないし、歩いてはいるけど元気をもらったよ。

レースも後半。このまま500位あたりで終わるわけにはいかないので、走れる区間は可能な限り前を追う。確実に順位を上げていた矢先、まっ平らな区間で石につまずき、豪快に空を飛ぶ。膝を強打。すっとぶ眼鏡。数秒間、横山やすし状態。左手からは流血。これに近い状況は高校・大学時代に数多く経験しているので冷静に対処。膝は、魔法のヤカンが到着する時間くらい(!?)である程度回復しそうな感じ。眼鏡は無事みつかって、手の傷もそう深くはない。後続の人たちに「大丈夫ですか」と心配されたこっ恥ずかしさだけがかなりのダメージ。山の中で誰も助けにきてくれなそうなので、哀しい気持ちでとりあえず走り続ける。致命的な怪我は負っていないので、走るのに大きな支障はないのだが、なぜか血が止まらない。もしや、出血多量で・・・。いや、ないない(笑)

最終エイド(26km関門)で、救護らしきスタッフがいたので、声をかけてみる。いままで出番がなかったのか、二人のお姉さまはどこか嬉しそう。「血が止まらないんですけど、絆創膏を貼れば大丈夫だと思うんですが」「え~、血液サラサラなんですね~」「毎朝、味噌汁に玉ねぎ氷入れているからかな」「え~、健康的ですね~」「ええ、まぁ・・・」「かなり痛いかもしれないけど消毒もしておきますか」「はい、お願いします。元ラグビー部員なので痛いのは免疫があります」「あ、そうなんですね。じゃあ、大丈夫だぁ。え~い、ぐりぐり~」なんで、そんなに楽しそうなんだ・・・

このエイドで誰かが、「ここからはほぼ下り」と言っていたのだが、たぶん「ほぼ」という日本語を理解していない人だったようだ。慣れない石の多いトレイルに苦戦しつつ、ようやくゴールの湯村温泉郷に戻ってくる。足は残っていたので、意外に応援のすくない温泉街でロングスパートをかけ数名をパス。どちらかと言えばブルー寄りな気分だが、最後は笑顔でゴール。中盤以降60人くらいを抜いた計算だが、順位的には・・・う~ん、微妙だ。

 

ゴール後、数十年ぶりに豪快に腫れあがった左手に「折れているかも~」と大騒ぎ。そのエネルギーはレース中に使うべきだった。いまだに腫れは引かず、内出血は半端ないが「骨折かも」は騒ぎすぎた。(反省点③)

帰路、中央道のSAで会社に持っていくお土産を買う。甘そうなぶどう系のやつ。山梨といえばぶどうだよね。月曜日、会社にて「あ、長野に行かれていたんですか」しまった、長野のお菓子・・・(反省点④)

 

1年の締めくくりに相応しい(?)盛りだくさんのレース。痛い目にはあったけど、なんだかんだ言って楽しい遠征だった。城山や古洞の森で鍛えて、またチャレンジしよう。

 

もうじき雪の季節がやってくるけど、 明日もいいトレーニングができますように。

 

 

 

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12/9 TAKEDA NO MORI 31.5K TRAIL RUN