legend

アイアンマンの競技規則には、
「ランでは、走る、歩く、もしくは、這って進むこと」とある。


IRONMAN World Championship公式facebookより

10月の満月に一番近い週末、
ワイ島で行われる
アイアンマン世界選手権。

スイム 3.8km
バイク 180.2km
ラン 42.2km
total 226.2km
制限時間 16時間50分

冒頭の写真は、稲田弘さんという
83歳の日本人トライアスリート
記録という観点から見れば、
制限時間内にゴール出来ず
失格した選手ということになる。

写真はゴールの100m手前なのだが、
この後立ち上がり、
制限時間での通過を目指して走り始める。
そして、ゴールの2〜3m手前、
スロープを上がる途中で倒れてしまうが、
再び立ち上がりゴール。
制限時間を5秒オーバー。
すぐ先で待っていた
年代別世界チャンピオンと
最高齢完走記録とが逃げていった。

最後の瞬間まで
ギリギリの挑戦を続けた稲田さん。
世界中のトライアスリートの感動を呼んだ1枚。
写真の説明文にはこうある。

栄光の影の敗北。
わずか数秒差で彼は史上最高齢でのKONA完走記録を逃した。
しかし彼はまぎれもなくアイアンマンであり、
この競技の素晴らしさの全てをその身体で表現している。
この1枚の写真に込められた感動にただただ圧倒される。

稲田さんは、レース後のインタビューのなかで、
来年はもっと余裕を持ってゴールしたい、と言っている。
終わったことは気にせず、未来を見据えている。

尊敬すべき、最強のアスリート。
こういうカッコイイ大人になりたいと思う。

明日もいいトレーニングが出来ますように。
というより、やらなきゃダメだろ。