初優勝

リーグ戦グループの最終日。
聖地秩父宮で、昨年の1位・2位対決。
対抗戦の思想は尊重すべきだが、前年の成績によりレギュラーシーズンのファイナルを戦う権利が贈られるシステムは、これ以上ない解りやすさ。

初優勝へのプレッシャーという難敵とも戦わなければならなかった流経大
ハーフタイムの監督インタビューからは、「アガっている」ということしか伝わってこなかった(笑)
常識的にはPGで刻みたい場面でも、自分たちの練習してきたモールを信じてトライを狙いに行く風土はこれからも大事にしてほしいな。

東海大は、スケールダウンしたとはいえ、ウイニングカルチャーがすっかり根付いている。
要所であれだけミスしても、終盤、自分たちの形で追いついた。
同点なら優勝なのだから、最後は時間を使うという選択肢もなくはないだろうに、あくまでこのゲームを勝ちに行く姿勢には、もどかしさを感じなくもないが、尊敬に値するな。

流通経済 24−17 東海

試合後、優勝を決めた内山監督のコメントは、気の利いたフレーズがほとんどないインタビュアー泣かせのものだったけど、「周囲への感謝」と「選手がホントに頑張ってくれました」が何度も繰り返される気持ちのよいものだった。

小・中・高、成人、女子、不惑の各カテゴリーでドラゴンズというクラブチームを持ち、地域への普及活動に早くから力を入れていた流経大
大学のトップチームの勝利だけに拘らない理念が、他チームにも広がればと思う。

多くの人たちと喜びを分かち合えるチームの勝利は、何だか嬉しい。