暁の海抜0mから3,003mの頂上へ③

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今週末は「第22回立山登山マラニック

昨年に続き、二度目の出場だが、どうもこの大会には、思い入れが強すぎるのかもしれない。天候不良で60km地点(標高2450m)で打ち切りとなった昨年の大会で、途中までとはいえ、制限時間内に余力を残して完走し、今年はその昨年以上に質の高い練習をこなしてきているのだから、本来は自信に満ちあふれていてもよいはずなのだが、本番コースの試走や諸々の対策をやればやるほど不安になる(苦笑) でも昨年の大会HPにあった「人はなぜ海から立山を目指すのか」の答えはいまもわからないまま。きっと、その答えは強い雨風で向かうことが許されなかったあの5km先にあるのだ。たぶん。

今年も距離65km、標高差3003mを自分の二本の足で走って上ることに変わりはないのだが、ここまで、大会にエントリーしていないクラブのメンバーからたくさんのサポートがあったおかげで「チーム」で戦うのだという気持ちが強い。大会当日も、その有形無形の支えがきっと大きな力になってくれるのだと思う。みんなの期待は重荷ではなく、負けられない理由。託された見えない襷を雄山山頂に届けるために、そしてチーム全員が笑顔になれるように、ほぼ半日くらい弱音は封印し、出来得る最高のパフォーマンスを全力で。 

今年も、長いようで短かった楽しすぎた季節がもうすぐ終る。このストーリーの終わりに自分は標高何メートル地点で、どんな景色を見て、何を思うのだろう。旅の終りの8月24日、雄山山頂が一点の曇りもなく晴れますように。