第3回 加賀海岸シーサイドトレイルラン

トレイルランニング3戦目。こう見えて実は初心者なのだ。かつ、ひ弱な都会っ子。ただし、自然を相手にするフィールドにアウェイ感はない。とくに「海岸」「シーサイド」とくれば、 ビーチラグビー歴25年の血が騒ぐ。

種目は、ロング(28km)とミドル(15km)があり、せっかく石川まで行くのだから長いほうを走りたいところだが、2週間後にフルマラソンが控えているので、ここは自重(大人だ)して、ミドルの部にエントリー。

昨年のこの大会で表彰台に上がり、今回は招待選手としてやたら若いゼッケン番号をつけている愛弟子から「rugloveさんなら1時間半くらいですよ」とサラっと言われる。親切に完走タイムの目安を示してくれているようで、実は「それ以上かかったら手を抜いていたとみなしますからね」という地味な圧力。やれやれ、獲得標高300mとはいえ、15km(実際には15.5kmほど)のトレイルを6分/kmで帰ってこいということだな。ご期待に沿えるよう頑張らねば。 

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 昨年12月の「武田の杜トレイル」で、スタート時に「まあ、最初のうちはアップがてらやわやわ行くか」などとのんびり構えていて、狭い山道でゆっくりペースの人の後ろになり、レース序盤にかなりの距離を歩く羽目になった反省を踏まえ、前列からのスタートダッシュを意識。思惑通り(だったのか?)トップグループにつける。代償として、レース開始から1分もたたないうちに心拍数MAX。こういう状態を一般的にはオーバーペースという。良い子は真似してはいけません。並走していた愛弟子(師匠が師匠なら弟子も弟子だ・笑)のガーミンでレース後に確認したところ、4分/kmそこそこで突っ込んだ模様。直前のレースの反省をまったく活かしていない。ペースが速すぎるのでは、という動揺に加え、ウエストポーチの揺れが異常なほど気になって、少しだけパニックになる。夏場のロング走で何度も使ったことがあるポーチなのだが、これをつけて4分/kmというスピードで走ったことはなかった。そして、すでに滝のような汗。ファイントラック、ちゃんと仕事してんのか。道幅も狭くなりペースを勝手に落とすわけにもいかず、なんとなく成り行きで、先頭近くの集団でレースを展開する羽目に。口のなか少しだけ血の味になってくるが、いまここでしか出来ない貴重な経験をしているのだと思い、後先のことを考えずにこのまま行こうと試みる。が、トレイル区間に入りペース配分以外にテクニカルな問題も露呈し、みるみる失速。でも、あのペースで突っ込んだからこそ見ることが出来た景色がある、ということにしておこう。こういう物言いを一般的には負け惜しみと言う(笑)

いったん町中に出て最初のエイド。時計はまだ24分。要項には、第1エイドは「約5km」と書いてあったが、ここまで5分/kmを切っているのか?ペース配分もなにもあったもんじゃない。やっぱり「ガーミン」買わなきゃだめか。この短いロード区間でだいぶ順位を上げる。下がアスファルトならこっちのもの。都会っ子をなめるな(笑)

しかし、その後、ふたたびトレイル区間に入ると、いかにもトレイル慣れしていそうな装いの人たちにすいすい抜かれる。ふと気付くと、前後に人がいない。地味に不安。NHKのグレートレースで、外人が「ちきしょう、目印を見失って何分もロスしちまったゼ」と困惑している場面が頭に浮かび、マークを見失わないよう細心の注意をはらってレースを進める。

第2エイド通過は51分。このとき、エイドを10.5km地点(実は9.5km)と勘違いしていた。 ここまで5分/kmを切るペース。ゴールは1時間半って言っていたけど、計算が合わないぞ。ずいぶんなめられたものだな。ということで、ゴール予想タイムを1時間10分台に上方修正し、海岸線のトレイル区間へ。

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 この海岸のエリアが曲者で、船越栄一郎が出てきそうな絶景なのだが、アップダウンがえげつない。この大会の売りもののエリアなんだろうけど、景色を楽しむ余裕はない。ここまで、ずいぶん走り易いトレイルだな、と感じていたが、獲得標高のほとんどは、この後半部分だったのだな。再び別の意味でレース序盤の心拍数に。

会場の公園内に入り、平坦なエリアで数名をパス。ゴールタイムは1時間31分。やはり愛弟子の意見は正しい(苦笑)。総合順位は125名中の23位。となれば、年代別順位に期待がもてそうなものだが、括りが広すぎて15位。年代別といいながら、ひと回り以上も下の年齢の人たちと争うってどうよ・・・

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トレイルと名のつく大会において上位20%以内の順位をゲットできたので、この日をもって、ひ弱な都会っ子というキャッチコピーは返上することとする。この件について一切の異論は受け付けない(笑)

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 2週間後の「加賀温泉郷マラソン」(フル)、6月最初の「南砺100kmマラニック」(リレー)と「坂パラダイス」は続く。

 

明日もいいトレーニングが出来ますように。