ラグビーワールドカップ2015(4)

12年前、W杯直前のある雑誌のキャッチコピーは、
「神様、日本ラグビーに奇跡を」だった。
当時、元木や大畑を擁する代表は、
充分世界に通用すると考えていたけど、
いま思えば、やはり神頼みの域だったのかな。

2019年、日本開催前の最後の大会。
開催国が、決勝トーナメントに進んだことがない
というのは、少し寂しい。
ましてや、過去に1勝しかしたことがない
なんてことになったら、かなり肩身が狭い。

史上最強の呼び声が高い今回の代表。
日本人は、器用で組織力に長けている
などという幻想から脱却して、
経験のあるHCが、明確な目標に向けて、
周到な準備をして臨む。
世界との体格差を言い訳にせず、
弱点と言われていたスクラムを強化し、
世界一の厳しいトレーニングを積んできた31名は、
奇跡を必然に変える力があると信じている。

多くの選手が、日本ラグビーの歴史を変える、と言っている。
この過酷な競技で、代表が決勝トーナメントに進むことは、
他競技の日本人選手の意識を変えることになるだろう。
もう、体格差や身体能力の違いに怯えることはないのだと。

日本代表の初戦は、
日本時間20日(日)0:45キックオフ
「VS 南アフリカ

神様、日本ラグビーに奇跡を