終了の笛は、はじまりの合図

Beach Rugby Japan Tour 2015 第25回関東大会が終わる。
起きたときの筋肉痛具合と覚えのない腕の痣が、
2日間、もがき抜いた証し。

土曜日は、若手とおぢさんの混合チームで、
年齢制限のないB2トーナメントに出場。
1回戦は、シーズンオフのカップ戦にも
参加している実力派チームに完封負け。
限られた時間で積み上げてきたものの高さが、
この相手と互角に渡り合うには足りなかった。
出足の早いDFにプレーの正確性を欠く。
経験したことのない厳しい状況下で、
練習通りにプレーすることは難しい。
仲間といい汗を流す心地よさの
先にあるものを求めようとするなら、
超えなければいけない壁だな。

ゲーム中、タッチライン沿いから
若手に少し大きな声で指示を与えていると、
次のゲームの準備で待機している
顔見知り(なぜか半笑い)から、
「あいかわらず、元気そうですね」と
声をかけられる。

プレート戦は相手の棄権によって、練習試合となる。
過密な日程のなか、急遽、相手になってくれたチームには
感謝するとともにその意識の高さに感銘を受けた。
その一方で対戦相手に多大な迷惑をかける無責任な
エントリーをするチームが存在することは本当に残念だ。
結果的に翌日も同じ目に合うことになるのだが、
そのチームは、一昨年も同じことをしている。
言いたい事は山ほどあるのだが、とにかく猛省していただきたい。

過去数年、2日目に酷い筋肉痛になり、
アドレナリンとサロメチール頼みになった反省から、この日は
反省会をパスし、帰宅後、エアロバイクを漕いで乳酸を除去し、
近所の温浴施設で電気風呂、ラジウム温泉、水風呂でメンテ。
翌日、腰痛はあったものの足の痛みがほとんどなかったのは、
この行動が功を奏したおかげか?

・・・

2日目は、35歳以上のトーナメント。
結果的にこの日最後の試合となる1回戦は、
コミュニケーションのミスからトライを献上し、
勝てる試合を落とす。
経験、の一言で片付けるには乱暴だが、
やるべきことを普段通りに出来なかったことが悔やまれる。

この試合で、これから先、何度か夢に出てきそうなシーンが。
前半、ビハインドを背負っての反撃のさい、
自陣からのフロントパス成功で大きくゲインした後、速攻を仕掛け、
レシーバータッチ(攻撃権が相手に移る)のリスクを負って
ブラインドを攻め、独りで勝負するか、
オープンでスペースを作りながら味方の上りを待つかの選択で、
後者を選び、結果的にトライにならなかった場面。
味方を信頼していると言えば、聞こえはいいのだが、
翼を持ったアスリートのメンタリティのかけらもない
なんとも日本人的な判断に苦笑い。
また、全く同じ場面に遭遇しても、
たぶん同じプレーをすると思うけど(笑)

待ちわびた1日に突然幕を下ろされ、不完全燃焼で終わった夏。
でも、終了の笛は、次のはじまりの合図。
試合後、チームのみんなで飲んだビールが美味しかったので、
自らコントロール出来ない出来事はなかった事にしよう。

・・・

来年、またビーチパークのあの青空の下、
喘ぐことになるのかはわからないけど、
明日のために、疲労抜きジョグを少々。
一体、何を目指して、
どこに向かっているんだろう(苦笑)
でも「お前、変わったな」と言われるより、
「あの頃と変わらないね」と言われたい。

あっ、別に月9「恋仲」を見て、
福士蒼汰になりきっているわけじゃないですよ。