on your mark

選手受付に合わせ、宮古島入り。
この島の空気と人の温かさに触れ、
まだ実際レースをしたわけじゃないのに、
来年も来たいな、なんて思っている。
初めて訪れた場所だけど、アウェイ感ゼロ。
滞在10時間あまりで、すでにホームとなりつつある。
今日一日、この島のあちこちを廻り、
ここは天国なんじゃないか、って思えてきた。

・・・

正直、200.195kmはとてつもない距離だと思っていた。
ロングディスタンス?
特別な、選ばれた人たちのステージでしょ、って。
でも、ランニングを始めた人が
いつかフルマラソンを走ってみたいと思うように、
トライアスロンをやっている人なら、
いつかロングに挑戦したいと思っているはず。
自分には無理だろうなと冷めたふりをしながら
いつかは、と思っていたのだけど、
「いつか」は、待っているだけではやってこない
ことに、ある日、気づいてしまい・・・

この1年、
たぶん社会人になってから
いちばん多い練習量をこなしてきた。
比喩的な言い回しではなく、
いつもの2〜3倍の練習。
本格的にロングを志向する人から見れば、
付け焼刃的な取り組みだったかもしれない。
でも、1日、1日、完走に近付いていった実感がある。
届いたのか、届いていないのかはわからない。
絶対、簡単じゃないし、甘くもないはず。
たぶん、やめたくなる瞬間もあるだろう。
それに、故障がないわけじゃない。
でも、手に入れようとするものが大きければ大きいほど
その準備にはそれなりのリスクを伴うのはわかっていたこと。
フィジカルはピカピカじゃないけれど、そのかわりに、
マインドは、アイアンを超えてゴールドになりつつある(笑)。

そして、どんな結果になろうとも、
この与えられた環境、
支えてくれた人、
応援してくれた人、
このチャレンジに関わるすべてのものに感謝して、
その結果を自分のこととしてすべて受け入れる。

宮古島にチャレンジしようと決めてから、
強く感じている事がある。
トライアスロンは「孤独」と「人との繋がり」の両面を持つスポーツだ。

このチャレンジに何らかの形で関わってくださったみなさん、
本当にありがとうございました。

もうすぐ特別な1日が始まる。

不安とも昂りとも違う感情。
鏡のように澄み切った気持ち。

on your mark

決めたことだけが実現する。