映画「宮古島トライアスロン」(2)

首都圏でも公開になった映画「宮古島トライアスロン」を妻と観に行く。
宮古島へは連れて行けなかったので、現地の様子をせめて大画面で(笑)

前の座席との段差がほとんどなく、
椅子の背もたれが首のあたりまでしかない
レトロな雰囲気の小さな上映館。
なんだか、この映画に相応しすぎる。
そして、観客は、どこから見ても
トライアスリートにしか見えない人たちと
その家族・恋人限定の体(笑)

レースの場面では、眼を皿のようにして自分の姿を探したけど、
残念ながら出演はしていない模様。

後半は、大会2日前からレース終了までの様子を選手の目線で追った作り。
まるで、長い間、帰っていない故郷が映し出されているようで
懐かしすぎて、鼻の奥が少しつんとなる。
実際には、まだ1年しか経っていないし、
滞在したのは、たかだか4日間だけなんだけど。

当時は気がつかなかった島をあげてのおもてなしに
あらためて心が熱くなる。
個人競技ではあるのだけど、あらためて
「人との繋がり」が占める割合が多いスポーツなのだと気づかされる。


・・・

31回大会まであと1週間。
あるトライアスロンの有名なコーチが、
facebook上で大会の参加者に向け、
次のようなメッセージを送っていた。

もう来週は宮古島トライアスロン大会です。
練習が順調でも、そうでなくてもみんな大丈夫です。
今も、大会当日も自然の流れに沿ってやってきているからこそ、
全てを受け容れることができれば、
プレッシャーという重荷は無くなるでしょう。
「勝ちたい」とか「完走したい」といいますが、
私は、どっちでもいいと思います。
その時の自分が自然なのですから。
その時、勝てなくても完走できなくてもいいのです。
そこに学びがあり、気づきとともに劇的な成長が訪れるからです。
大切なのは、「何に勝つか」を見つけているかです。
レースに勝てなくても、
生き方において「圧勝」すればいいのです。
他との比較(相対)をはるかに超えた領域、
そうです絶対の世界に行こうではありませんか。


あぁ、この言葉に昨年のいまごろ出会えていれば(笑)
目に見えない、どれほどの高さなのかわからない壁を前にして
あれほどまでに畏れることはなかったのに。

あの時の自分は「何に勝つか」を
見つけていたんだろうか。
いまとなっては、思い出せない。
それを確認する方法は、
ひとつだけあるんだけどね(笑)