高校新人大会

花園の開幕を前に、各県では新人戦がはじまる。

神奈川県は、直近の大会のベスト8がシードで3回戦から登場するのは変わらず、
ベスト16の残り8チームをリーグ戦で決めるシステムに。
(訂正:花園出場の桐蔭は初戦が準々決勝なので「ベスト15の残り7チーム」でした)
公式戦(新人大会、関東大会予選、全国大会予選)はすべてトーナメントなので、
年間3試合しか公式戦が出来ないチームがけっこうある。
非強豪校には、いいシステムだな、と思ったのですが・・・

部員数ぎりぎりのチームにとって、毎週ゲームが続くのはケガ人のリスクがあり、
一概に歓迎ムードということでもないよう。

母校(4校の合同チーム)のリーグ戦初戦。
快晴、強風のなかキックオフ。

中高一貫の私学相手に、1年生主体のチームは苦戦。
風下の前半、5トライを献上。

フェイズを重ねて順目を攻める練習はかなりしてきたのだろうが、
ブレイクダウンで後手を踏み、風上になった後半も厳しい展開。
それでも、我慢し切れずにキックを蹴ったりせず、
何度ターンオーバーされても、愚直なまでに練習でやってきたこと
を出そうとする姿勢には好感が持てる。

40点以上離された終盤、バックスリーがカウンターからビッグゲイン。
直後のマイボールスクラムでFWの一人が味方に声をかける。
「BKがここまで持ってきてくれたんだから、今度は俺たちが頑張ろうぜ」

ああ、このチームの試合、また見に来てしまいそうだよ。

最後のチャンスも生かせずノーサイド
完封負けに悔しさがのぞく。

整列に向かう選手たちにゲームリーダーが声をかける。
「ジャージ、中に入れて」

トップリーグでも徹底されていないことを当たり前にやる。
偉いぞ、後輩たち。