日本×オールブラックス

一切の情報を遮断して真夜中TVの前へ。
NZのSOがゴールキックを外した瞬間、アップセットの条件のうちのひとつが見え、淡い期待を抱くが・・・

オールブラックスは、やることなすこと全てがいやみなほど正しいな。
スタンドから俯瞰している目線より、グラウンドに立っている選手のほうが視野が広いんじゃないか。
そして何より、点差がどれだけ開こうと彼らは最後の最後まで「オールブラックス」だ。

JAPANの選手は体を張って頑張っていたけど、目の肥えたNZの観客をうならせるレベルには達していなかった。
アジア予選で香港やカザフスタンのスタイルが見えてこないように、この日のJAPANには、訴えかけるものが見えてこなかった。

この点差を文化の違いで片づけてしまっては、前に進めない。
日本で育った日和佐やリーチは、たしかに光っていたのだから、国内リーグの厳しい戦いのなかで、経験値を積んでいくしかないんだろうな。
もうひとつのフットボールがそうしてきたように。


JAPANの側からこのゲームを総括するのは難しいな。
何年か後に、血となり肉となっていればよいのだが。
この1週間やたら話題にのぼることの多かった16年前のあの145点を取られた試合で、最後まで攻め続け2トライを奪った魂がいまも山梨の盆地で脈々と受け継がれているように。

トンガやカナダはNZから80点は取られない。
これからの2試合は、負けると失うものが多すぎる戦い。
正念場。