ワールドカップ開幕戦

試合前、
いつも陽気なアイランダーのスキッパーの頬を伝う涙と、
この舞台を裁くことになったレフリーの固くこわばった表情が、
4年こ一度のこのイベントの大きさ、大切さを物語る。

点差のわりに見どころの多いゲームだった。
NZのアタックラインの圧力。JAPANはソニー・ビル・ウイリアムズの周辺には、常に複数のディフェンスを張り付けておかなければならないだろう。あのトリッキーなオフロードはいままでのテキストには無かった難題。そして、隙間で顔を出すFW陣のハンドリングスキルの確かさは地味だけどやっかいだな。最後まで手を抜かない文化が少しだけ顔をひそめ、点差の開いた後半、相手へのリスペクトが少し欠けたのかな。
そして何より、NZの凄さを浮き上がらせることになった、トンガの体を張った執念のディフェンス。もともと体格・身体能力は負けていないしね。終盤、NZのプライドを傷つけつつ、トライを奪いに行った鉄の意志。たぶん、世界中でいちばんこのスポーツの理解度が高いNZの人たちの心に、トンガの勇気は深く刻まれたことだろう。

いずれにしても予選プールAでのJAPANの戦いは厳しいものになる。
でも、80分間、気持ちを切らすことなく、「ONE TEAM」が貫ければ、大丈夫。

というわけで、日射しが強い秋の日の午後、
少しだけオシャレして青山へ。