第22回滑川ほたるいかマラソン

ポスターにもあるとおり富山マラソンの前哨戦。
レース前には、他のメンバーの士気を下げないようネガティブな発言を封印していたが、故障の百貨店店長としては、致命的なダメージを負わずに恥ずかしくないタイムで完走することだけを切に願う。その不安な心持ちを知ってか知らずか、クラブのメンバーからはゼッケンに記された「Aブロック」スタート(申告タイム順にスタート位置が分けられている)を「90分切っちゃう?」「川内クンと競っちゃう?」等々、さんざん無邪気にいじられる。富山に来て1年半。過大評価は継続中。

数か所に不発弾を抱えているので、昨年のようにいきなり4分半で飛ばすようなことはしない。最初の1kmは5分で入り、序盤は体の声を聞きながら4分40〜50秒で様子見。中間点は50分ちょっとで通過。昨年よりはだいぶゆったりしたペースだが、何本かある導火線に火がつけられた様子はない。11kmすぎ、菰原の弧線橋もなんなくクリア。この上りで7〜8人をパス。なんだ、今日、イケるじゃん、と一瞬思うが、本番は2週間後。ここは無理せず。大人だ。
13km地点で折り返し、すれ違うクラブのメンバーに励ましの声をかけつつ、実は自分が元気をもらう。2度目の菰原弧線橋をクリアし、レースの3/4が経過した時点で、いろいろなことが大丈夫そうなことを確信する。カラダの声と経過時間から判断して、前年にこの大会で出した自己ベストが見えてくる。ネガティブスプリット(前半より後半のほうが良いタイムで走ること)行っちゃう? のこり5kmは地味〜にスピードアップし、着実に順位を上げる。ゴール2km手前の辰野弧線橋の上りも今夏の成果か昨年より緩やかに見え、十数人をパス。そして、下りを利用してスパート開始。
ラスト1kmは大迫傑が舞い降りてきたような感覚(錯覚・笑)。競技場に入ってからもスピードは衰えず、とりあえず100分は切ってゴール。レース前の不安から解放された安堵感も手伝い、うろ覚えだった昨年のタイムを更新した気になって「自己ベストが出た」と、言いふらし、多くの祝福をいただくが、念のため確認したら、昨年のタイムのほうが「4秒」速かった・・・(汗)
ゴール後は、ラスト100m地点で応援。クラブの仲間たちが少しでもタイムを短縮できるよう声援という名の地味な圧力をかける(笑) 快晴の下、走ることも応援することも全力でたっぷり満喫。楽しすぎる1日。

富山マラソンまで2週間。前哨戦は、昨年とほぼ同じタイムという可もなく不可もない成果に終わったが、この結果を冷静に受け止め、これからの2週間でやれることを淡々とやって、意地とか執念とは別のところで、いま出来るベストのレースをしよう。
明日もいいトレーニングが出来ますように。