なあなあ

トライアスロン仲間のおススメ
三浦しをん神去なあなあ日常」(徳間書店)を読む。

横浜育ちの青年が三重の山奥に送りこまれ
斜陽産業の林業に携わることになる物語。
しかし、よくここまで調べ上げたな〜。

タイトルにもある「なあなあ」とは、神去の言葉で
「ゆっくり行こう」とか「まあ落ち着け」というニュアンスなのだが、
何となく、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ
と焦っていたこの時期にこの本に出会えたのも何かの縁。

閉鎖的な村でよそ者扱いされていた主人公が、あることがきっかけで
仲間として受け入れられるエピソードが印象的。
ラグビーでも、ものすごく知識があって高等な理論が語れるヤツよりも
味方のピンチにぱか〜んとタックルに入れるヤツのほうが信頼される。
信頼を得るって、何を言うかじゃなくて、何をするかなんだよな。

慌しい都会で、サラリーマンなんかやっていると、
何十年も先の事を考えながら、
日が昇ると起きだし、日没とともに休む生活なんて
ちょっと憧れてしまうけど、
いま生活のメインにおいている「泳ぐ・漕ぐ・走る」は、
おもに夜明け前と日没後にやっている(苦笑)

いまは出来ないことも、あきらめないで
学び続ければいつか出来るようになる。

その日まで、焦らず一歩づつ、
なあなあ、行くねえな。