福島が好き(3)

とうとう今週末は
第6回湯のまち飯坂・茂庭っ湖マラソン

今年を締めくくる最後のレースなのだが、
結局、先月の磐田トライアスロンの後、
ほとんどまともな練習が出来ないまま臨むことに。

大会パンフレットのキャッチコピーは、
「ふくしま復興、走って応援、食べて応援、泊って応援、よろしくね」

ということで、
いまのベストの走りをしつつ、
しっかり食べて、ちゃんと泊って、
タイムは狙わないことにする(笑)。

半年前の記録を塗り替えるぞ、と言いたいところだが、
フルマラソンという競技は、ごまかしの効かない種目で、
努力した分だけしか報われないように出来ている。

今回、コンディションはあまりよくないが、
そういう状況でも学ぶことはあると思うし、
もしかしたら、自転車を155kmとか180kmとか漕いだ後に、
42.195kmを走るなんてこともあるかもしれないから、
その時のいいシュミレーションになるかもしれない。

不安のパーセンテージがやけに高いが、
自分の出来ることをやろう。
苦しい状況のなかで諦めない人たちの前で、
ちんたらできないしね。

・・・

昨日お会いしたある会社の社長が、名刺に
「がんばろう福島」というフレーズを入れていたので、
商談の最後に、なにか福島県に思い入れがおありなんですかと聞くと
東京出身のその方は、学生時代の先輩のことや、
会社の従業員のことを話されて、最後にこう言った。

「お会いした方とこういった話が出来るからですね。
 やっぱり忘れないでいることが大事だと思うんです」

運動不足解消にランニングをしているという彼に
「今週末、福島でフルマラソンを走るんです」と言うと
商談中、私が次々と繰り出す捕りにくいボールに四苦八苦していた彼は
「それはいいですね」と笑顔で何度も言ってくれた。

勝利至上主義を熱く語っておきながら、
タイムを狙いにいかないことを
何となく後ろめたく思っていたのだけれど、
何だか心が軽くなった。
そう大事なのは行くこと。
自己ベスト更新なんて、いつでも出来る。(本当?)


行くぜ、東北。