しあわせな長生きのヒント

97歳の現役写真家、笹本恒子さん
「好奇心ガール、いま97歳」(小学館)を読む。

「わたくし」が主語の
乱れのない日本語が美しい。

生活のために忘れようとしていた
写真の世界に71歳で復帰。
あり続けたいという思いを捨てないことの
大切さをさりげなく教えてくれる。


笹本さんの好きな歌人斎藤史さんの歌
老いてなお艶とよぶべきものありや
花ははじめも終わりもよろし

枯れるということが賛辞とされる風潮を
受け入れない彼女。
やりたいことがたくさんあって
歳のことを考えているひまがない
というのは、誇張ではないんだろうな。