第29回神通川マラソン

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今年最初のレースは、家から車で10分ほどの五福運動公園が会場になっている「神通川ラソン」のハーフマラソンの部。心配された天候も、走っている間は、晴れ男パワーでなんとかひどいことにはならなそう。

レース前、会場がスタンド付きの陸上競技場で、競技場内を300mくらい走ってゴールということもあり、「富山ランニングクラブ」の仲間と「妄想トラック勝負談議」で盛り上がる。「rugloveさんとKNBテレビのKアナってたぶん同じくらいのタイムで帰ってくるんですよね。この二人がトラック勝負になったら盛り上がりますよね」とか「ハーフのrugloveさんが9時半スタートで目標が1時間35分、10kmのFさんが10時15分スタートで目標が50分。この二人のトラック勝負も見ものだね」とか。昨年の記録からすると「ベストを出せば年代別の入賞、いやいや、展開によっては、表彰台もありえるな」と、ちょっとウキウキ気分でいたのだが、サブ3.5ランナーのKアナや元陸上少女のFさんとのデッドヒートは確実に寿命が縮まるな、と少し暗い気持ちになる。結果的に、この心配は杞憂に終わるのだが・・・

目標タイムの1時間35分は、平均すると4分30秒/km。入りの5kmを5分/km程度でゆったり入り、集団がバラけたあたりから4分30秒を切るペースに上げる計画だったが、陸上競技場スタートのなんとも言えない雰囲気にテンションが上がってしまい、キロ4分を切るペースの先頭集団になんとなく引っ張られてしまう。入りの1kmは4分20秒。序盤のオーバーペースで何度も失敗しているのに、ホントに学習しないな(苦笑)

とはいえ、足も心肺も負荷がかかっている感じはしないので、リズム重視でこのペースを維持。2km地点で並走していた人が、スタート時にも隣にいて言葉を交わしていたので、ペースメーカーとして相応しい人なのかさぐりを入れる。(この場面が、なんと「BBT富山テレビ」のニュース映像に)過去の実績をそれとなくリサーチしていると安定してサブ3.5で走られているらしい。「そういえば、体育館でよく走られていますよね」。ぬぬっ、マークされていたのか。そして「ハーフでこのペースが維持できるということは、フルは3時間15~20分くらいですか」とさりげなく、痛いところを突いてくる。そんな風に聞かれたら「3時間40分台です」なんて言いにくいじゃないか。地味にダメージ。そして最初の折り返しから上流に向かうと意外に強い向かい風。足が軽く感じたのはこのせいだったか。学ばないな~。このまま彼と心理戦を続けていると消耗してしまいそうなので、緩い上りを利用してさくっと引き離す。おいおい、何やってんだよ、向こうのほうが速いのに・・・。

その後は、しばらく我慢の時間。強い向かい風と緩やか~な上りが続く。スピードが上がらず、徐々にタイム的にもフィジカル的にも負債が溜まってゆく。前を行くランナーを風除けにしてなんとか足をためる。ペースが遅いと感じているが、前に出た途端、いま以上の風圧と戦う羽目になるのだ。我慢、我慢。2つ目の折り返しで下流へ。ああ、生き返る。大迫傑が突然舞い降りてきた感じ。さあ、ここから挽回。借金は利子をつけて返してやろう。

レースも中盤を過ぎ、有沢橋を渡り右岸へ。橋の途中で、ずいぶんと重くなった自分の足取りに、大迫傑が舞い降りてきたと感じたのは、やはり気のせいだったかなどと考えていると「KNB news every」で聞き覚えのある励ましの言葉とともに軽やかな足取りのKアナが抜いてゆく。むむむ。「ここは絶対についていかないといけませんね」という増田明美さんの声が耳元で聞こえたような気がして、この日いちばんの気合でペースを立て直す。ゲートボール場ののどか過ぎる空気のなか「がんばられ~」という緩~い声援を受け、約3kmにわたるデッドヒート。河川敷から有沢橋に上る坂でKアナが地味にスパート。瞬時に反応できず、差は数メートルに。頭の中で「Little Glee Monster」の「Jupiter」を大音響で流して陸王竹内涼真になりきり、追いすがろうとしたが、わがままな足は言うことを聞かず。ドラマのようにうまくはいかないものだな。左岸に戻り10kmの部のボリュームゾーンと合流。Kアナの背中を見失ってしまう。そこで反対側のコースに、朝の妄想談義で一緒に盛り上がっていた10kmの部に出ているAさんの姿が。「お~い、Fさん、だいぶ先に行っちゃったぞ~」やれやれ、寿命が縮まらずにすんだよ(笑)

残り2km。望みを捨てずにスパート。Kアナにこのまま追いつけずに、彼が6位に入って入賞を逃したら切ないな、とか、いやいやもし彼が3位になって表彰台を逃すことになったら、今晩悔しくて眠れないな、とか図々しいことを考える。そんなふうにレースに集中しないまま中途半端にスピードをあげていると、運動公園の入り口に数名の見慣れた「TEAM AVANTE」ジャージが。「レジェンド~!」の大声援。応援してくれるのはホントに嬉しいし、元気が出るんだけど、頼むから人前でその呼び方はやめて~。

競技場内に入り、先行するランナーをごぼう抜き。でも、みんな10kmの部の人たちだから順位はひとつも上がっていない(苦笑)

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ゴール後、Kアナと10kmの部に出場していたダンディKさんと「TEAM AVANTE 同世代トリオ」で健闘を称え合う。どきどきしながら記録証をもらうとそこには「14位」の文字が。数分前まで、6位争い、もしかして3位争い?と夢想していたデッドヒートは、実は13位争いだったのだ・・・。

「富山ランニングクラブ」は女性陣が大健闘。ハーフマラソンの部の2位、3位、5位、10kmの部の4位という好成績。男性陣は、その陰でひっそりと数名が自己ベスト更新。個人的には自己ベストを2分ほど更新したものの目標タイムには届かず、ライバルには競り負けたが、富山テレビのニュース映像に映りこみ、翌朝の北日本新聞に写真が掲載され、なにより「チームSF」のメンバーが全員PBを更新し、入賞&表彰台という結果を出してくれたので、今大会は100点満点という総括とする。この件について一切の異論は受け付けない(笑)

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幸先のよいスタートを切ることが出来た2019年シーズン。

明日もいいトレーニングが出来ますように。