宝浪漫マラソン2018

9/23(日)は、酷暑のなか、オムライスとルビーロマンの町、宝達志水町で行われた「宝浪漫マラソン2018」(30kmの部)に参戦。富山マラソン5週間前のガチな30km走。目標タイムは2時間半切り。ニンジンは、完走者にゴール地点でふるまわれる「ルビーロマンケーキ」。ちなみに「ルビーロマン」とは地元産のひとつぶ500円くらい(!?)の高級ぶどう。3000人に大盤振る舞いしてしまっていいのか?
駐車場の係員の方や会場になっている体育館でお出迎えしてくれる方たちから「なんとかこの記念すべき第1会大会を成功させよう」感が、ひしひしと伝わってくる。その気持ちが熱すぎるせいか、気温はぐんぐん上昇。ほどほどにしておいていただきたいんですが・・・

コース攻略のカギは序盤の宝達山登山。スタートから2〜3kmはほぼフラットだが、4km地点あたりから徐々に登り始め、5.5km地点のエイドを過ぎたあたりから10%超えのえげつない斜度になってくる。これが、ウルトラマラソンだったら、このパートだけ歩くという手もあるのだが、30kmのロードレースなのでその選択肢はない。ただ、今年の夏は「走る = 登る」というような取り組みをずっと続けていたので「あぁ、斜度がキツくなったな」と思うだけで、無駄に心を乱されたりはしない。人間、慣れですな。まぁ、あいかわらずスピードは出ないんですが(笑)
9km地点。350mほど登ったところで折り返し。折り返してすぐのエイドでは、大塚製薬さんの「オロナミンC」が、市販されているあの茶色の瓶でふるまわれている。あの味とすっきりとした飲み口はご褒美としてはうれしいのだが、レース中の炭酸一気飲みは少しだけ芸人になった気分。リフレッシュした後の下りはキロ3分台で快調に飛ばす。レース序盤で足へのダメージが心配ではあるが、ここは積極的に。後々、支障が出たら、それは反省すればよい。2時間半切りにはレース全体を平均で5分/km以下で走ることが必要なのだが、坂を下りきった12〜13kmあたりでは、約5分の負債が発生。宝達山、恐るべし。やれやれ、あれだけ足を使った後に残り20km近くをキロ4分台かぁ。
それでも田園地帯を数kmはキロ5分を切るペースで行くが、序盤の登り&下りのダメージと30度近い気温に徐々に失速。気分転換の難しい単調な景色のなか、エイドのやたら美味しいぶどう(ルビーロマンではありません)だけが心の支え。21km地点、宝達志水町役場のオムライスを食べたら劇的に回復するのでは、と思ったがそんなこともなく、その後もなかなかペースは上がらず・・・
2時間半切りがかすんできた25km過ぎ。コースは千里浜ドライブウエイへ。記録はもうどうでもいいのだが、海岸を走るとなれば、ビーチラグビー選手のプライドがむくむくと湧きあがってくる。歩いている10kmの部のランナーたちに「あと少しだから頑張りましょう」と声をかけつつ、前を行く30kmの部のランナーたちを猛追し、数名をパス。夏の海岸はぼくのホームグラウンド。ビーチの申し子って呼んでくれる(笑)
でも、2kmほどのビーチの区間が終わってからは、ただのバテたランナーになってしまい、ゴール前の500mくらいはスパートをかけたものの見ている人は気付かなかったと思う(苦笑)
目標には10分以上遅れてのゴール。目標設定が間違えていたのだ、たぶん。
ゴール後は、ルビーロマンケーキをわしづかみにして、コースを逆走し、教え子たちの応援に。いろんな意味でしんどいコンディションだったけど、全員が無事完走。富山マラソンに向け、いい練習が出来ました。

ランナーを苦しめたあの暑さはスタッフの人たちも相当堪えただろうな。第1回大会ということで運営上の細かい不具合はありつつも、関係者の強い思いが伝わってくるいい大会だった。完走者に配られるケーキが美味しかったから、来年も出てもいいかな。

今年最後のレース「富山マラソン2018」まで、あと1カ月。
明日もいいトレーニングが出来ますように。



暑いなか頑張った人には冷たいご褒美