氷の男と炎の男

なぜ38年経ったいまなのか、という疑問はさておき。
当時の思い出を壊すことのない気のきいた仕上がり。

この試合は、記憶に間違いがなければ、深夜のNHKでリアルタイムで観ていた気がする。テニスにそれほど興味があったわけではなかったが、それでも夜中まで起きている価値を見出していたのだろう。

いまでも印象に残っている2つのシーンが、地味ながら忠実に再現されていて心の中で「合格」のハンを押す。
第4セットのタイブレークでパッシングに体を投げ出したマッケンローが起き上がれない場面。
試合終了後、ベンチに座ったマッケンローが頭からすっぽりタオルを被る場面。
当時、たぶん優等生のボルグ寄りの目線で眺めていたはずのゲーム。印象に残っている場面の主役はなぜかマッケンローばかり。

80年代。
いい時代でしたね・・・