いきいき富山トライアスロン2018(2)

レース当日、気温37.6℃。
各メディアが伝えていたであろう「昼間の運動は控えて下さい」とか「熱中症には十分注意してください」というメッセージは、申し訳ないけど無視させていただく。
コースの難易度からして、記録を狙うレースではないのだが、「TEAM AVANTE」のメンバーに「審判資格を持つ競技歴20年以上のベテランでロングディスタンスの完走経験あり」(どれも嘘ではないのだが)と認識されているので、そこそこの順位を目指さなければという地味な重圧がかかる(汗)

そんなこともあり、スイムスタートはいつになく前方から。で、最初のブイまでバトルに巻き込まれ続ける羽目になる。おかげで何度か29℃の海水を飲まされ、塩分補給は万全(苦笑)。

昨年より2分半ほど速くスイムアップ。出足好調。

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バイクパートは、「スマココ」というアプリで応援に来てくれたランニングクラブのチームメイトたちに位置情報を確認されているので、これまたサボれない。
水分は、ハイドレーションとボトル1本。途中、エイドが1か所あるが、たかだかオリンピックディスタンスで止まって給水はありえない。岩瀬で海水をたくさん飲んだし、まぁ大丈夫だろう。
気温も上がってきており序盤でかなり消耗するが、25km地点の応援ポイントでは元気なふり。カーブの立ち上がりで、立ちこぎで加速なんて練習のときは絶対にしないくせに(笑)。

止まるつもりのなかった大川寺のエイドで水をかぶっている選手の姿が見え、心が大きく揺らぐが、心を鬼にして素通り。ここをガマンできたのは、昭和の時代に野球部に所属していたおかげだな。
中盤からは、同世代のKNB数家アナと暑さとアップダウンに関する弱音を吐きあいながら、ゴールを目指す。昨年は、山間部では煩いくらいにセミが鳴いていたが、今年の暑さはセミをも黙らせている模様。
37km地点、チームメイトの応援に気力を奮い立たせ、ボトルの経口保水液を飲み干し、自転車を軽くして、最後の難関「本宮の激坂」に挑む。しかぁし、昨年、泣かされた斜度2ケタの坂に今年も半べそをかかされる。あぁ返り討ち・・・(泣)
バイクパートは昨年のタイムより1分遅れるが、この気候を考えると、むしろ自分をほめてあげたい。

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ランパートは山麓スキー場の極楽坂(という名の地獄のような坂)エリアから雷鳥バレーエリアまでを3往復。昨年より距離が長くなっており、コースのいちばん低いところにあるトランジッション付近まで戻るレイアウト。獲得標高を増やしてくれた関係者には感謝しかない・・・。
標高600mはまったく涼しくない。わずかな日陰は激坂区間でまったく癒されない。すれ違うAVANTEのメンバーと声を掛け合い、励ましあいながら元気をもらい、なんとか前へ。これはもう立山登山マラニックのいい練習だな。折り返し点でホースの水をかぶる瞬間だけが心休まる時間。
2周目が終るあたりで、もしかして頭がぼおっとしていて周回を間違えていないかと思い、応援してくれているランニングクラブのメンバーに「もう1周あるよね」と念のため聞いてみるが、「もうすぐゴールです、と言いたいところですが、残念ながらもう1周です」と厳しい現実を確認するだけの答えが返ってくる。と、いいつつ、最後の周回になると奇妙な寂しさがわいてくるのが不思議だ。
文字通り最後の力を振り絞っていろんな意味でカラカラの状態でゴール。ランパートが昨年より10分以上遅いのは、コースが伸びたせいだけではないと思われる。

オリンピックディスタンスのワースト記録更新・・・
さぁ、また、鍛え直しだ。

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夜は「TEAM AVANTE」の打ち上げ。
肉、肉、肉。
この日、初レースを見事完走し、何人ものトライアスリートが誕生。惜しくも途中棄権となった人もいたが、勇気を振り絞って大会にエントリーして、努力を積み重ねてスタートラインに立った時点で勝ったも同然。この場にいる人全員がそのチャレンジを称賛する。少なくない困難を乗り越えてこのレースに挑んだという、その価値をわかっているから。
あいかわらず下戸なんだけど、美味しいビールをいただけました(笑)

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次のレースに向け、明日もいいトレーニングが出来ますように。