さあ、大漁旗を掲げよう

2009年、ラグビーワールドカップ日本開催が決定したとき、それは遠い未来のように思えた。
大先輩は「おい、おれはもうその頃この世にいないぞ」と言って笑った。
でも、夢のような時間はあと少し。

畠山健介の語る危機感に100%共鳴する。

2019年は遠い未来の話ではない、来年だ。2015年のRWC直後から、ラグビーに携わる人間は魔法にかかったような高揚感を持っていた。ラグビー界は変わる。これからどんどん世間に認知され、野球やサッカー、その他の競技に負けない業界になれると信じていた。しかし時が経つにつれ、高揚感は薄まり、信じていたものは泡のように消えてなくなり、やがて焦り、心配し、このままで大丈夫なのか?という2015年以前の感情に戻ってしまった。
まるでシンデレラにかけられた魔法が消えるように。シンデレラにかけられた魔法は深夜12時に解けてしまった。魔法使いは「12時に魔法が解ける」ことを教えてくれた。2015年、日本ラグビー界はエディーJAPANに魔法をかけられた。ガラスの靴が残るのか、何も残らないのか、この物語が続くのか、結末は誰にも分からない。魔法使いは日本にいない。
2019年、まもなく“深夜12時”だ。

不安はあるけど、それでもこの国のラグビーファミリーの力は小さくないと信じている。
カルナヴァーレ・バーバリアンズでは、England×France戦観戦ツアーが企画されている。
2015年、Japanの背中を押してくれたEnglandの人たちに恩返しをするために。

数年後、このスポーツに携わったことがあるという幸せをかみしめる日が来るように、RWC2019が未来を創る素敵なイベントになりますように。
そして、このスポーツが日本でいちばん文化として根付いていると個人的に思っている岩手県釜石で、復興への取り組みを全世界にアピールできるような素敵な時間が流れますように。

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