くびれをデザインする

昨晩食べた脂ののったステーキや生クリームたっぷりのケーキや締めのラーメンは、いま形を変えてあなたの天然の腹巻になっている。

ランニングクラブの有志による練習会。
たとえ雪が積もっていようとも、そんなことは走らない理由にはならない。
今宵も店舗が閉店した後のアーケード付の商店街に、ランナーが続々と集まってくる。

昨年暮れからクラブ内では90分間ゆっくりペースで走る「くびれラン」が大流行。
やけに耳障りがいい名称なんだけど、実は「LSD」という定番メニュー。「LSD」は、「Long=長く、Slow=ゆっくり、Distance=距離」を略したもので、心拍数をあまり上げずに、長い距離を時間をかけてゆっくり走ることで、毛細血管を生き返らせ、全身の持久力を高めるとともに、心肺機能と筋力を向上させ、蓄えた脂肪をエネルギーに変えやすいカラダになる。
こうやって書くと、なんだかいいことばかりで、明日からモデル体型になってしまいそうだけど、残念ながらすぐに答えは出ない。この段階は、まだ痩せやすい体質づくり。

で、今日の練習は「ペース走」。一歩進めて脂肪を減らしにかかる。
巷では「走るより歩いたほうが脂肪が燃えやすい」という理論が人気だけど、実はあまり正確な言い方ではない。これは運動強度が低い方がエネルギー源として脂肪の使われる「割合」が高いということであって、運動強度が低ければトータルの消費エネルギーも低いわけで、どんなに脂肪の割合が高くても使う量が少なければあまり脂肪は使っていないということになる。
じゃあ、いったい「どの強度で運動したら一番脂肪が燃えるんだ?」ということになると、詳しい説明は省くけど、最大強度の80%が正解。
じゃあ、じゃあ、その「80%の強度って?」ということになると、人によって条件が違うので、なんとも言えないけど、フルマラソンを走るときくらいのエコモード周辺になる。

なんだか、わかったようなわからないような話だけど、くびれを手に入れるには、この「LSD」と「ペース走」を地道に継続することが、遠回りのようでいちばんの近道。
「3か月先のスリムになった自分をイメージして」が合言葉(笑)。
とはいえ、当然、スレンダーボディを手に入れるだけでなく、メンタル・フィジカル両面での競技力の向上が本来の目的。

小さな努力の積み重ねが、特別な1日の笑顔につながる。

明日もいいトレーニングが出来ますように。