Finisherたちの憂鬱

「完走おめでとう」「自己ベスト更新おめでとう」と祝福されて、「いや違うんだ」と声高に言うのは、少し傲慢だったかな、と思う。
それでも、目標に届かなかった悔しさは消えないし、また、忘れていいものだとも思わない。
切ないことに、初めてのフルマラソンを目標タイム以内に完走しても、自己ベストを1時間以上更新しても、もやもやは残る。
そして、それを振り払う方法がひとつだけあることをぼくらは知っている。

クラブの公式練習再開。
レースのカレンダーからいえば、シーズン・オフということになるけれど、叶えたい目標があるので、のんびりはしていられない。
小さな器に短期間でいろいろ詰め込みすぎたという言い訳は、この次はもう使えないから。
近道はないから、こつこつと積み重ねるだけ。
目標に向かって坂を上り続けて、いつかそこに届いたら、そのときは、自分の成長が実感できて、きっとものすごく嬉しいのだろうな。

だから、冬に鍛える。
環水公園のイルミネーションに負けないくらい(!?)日常を輝かせる。
後から振り返ってみたら見えないような小さな努力が、特別な1日の笑顔に繋がっているはず。

明日もいいトレーニングが出来ますように。