音の鳴るメダル

粋な計らいだな。
リオパラリンピックのメダルは、いままでにはない工夫がされていて、
メダルの中に金属球が入っていて音が出る仕組みになっていた。
表彰式の映像を見ることが少なかったので、気付かなかったけれど、
点字はいままでもあったけど、音が出るのははじめてのこと。
表彰式から引き揚げていく選手が、
メダルを振りながらあるいていく姿ってなんだか温かい。
そこまでの道のりは、大変なものだったのだろうから。
選手の気持ちに寄り添ったからこそ出たアイデアだな。

選手からの評価が高かったリオパラリンピック
選手の移動しやすさに配慮された施設もさることながら、
つねに笑顔でサポートする多くの有償、無償のスタッフが
選手やメディアに強い影響を与えていた。
また運営側のスタッフだけでなく、
競技施設内外で、車いすを利用している来場者が困っている時、
通りがかりの見ず知らずの人たちが手を差し伸べ、
そして、別れ際に、手を差し伸べた人たちが、
ごくごく自然な笑顔で親指を立てて去っていく。
そんな風景があちこちで見られた。
経済や治安の良さはたしかに大事だけど、
やはり、その場所の印象は「人」なのだと思う。

4年後、ぼくらは自然にこんなことが出来るのかな。
まあ、永田町や新宿の人たちはこのへんは苦手だろうから、
末端のアスリートやスポーツを愛する人たちが
おもてなしの心を育んでいかないとね。
自分のために鍛えるだけでなく・・・

http://number.bunshun.jp/articles/-/826534