オマールの壁

「言葉もでない、涙もでない、
 感動を超えた何かの痕が心に刻まれる」

という配給会社のキャッチコピーに誘われ、
渋谷アップリンクで映画「オマールの壁」を観る。

(あらすじ)
思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察より拷問を受け、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるが…。
(公式HPより)

パレスチナ問題を取り扱ったフィクションなのだが、
こういった話が、彼の地では現実として起きているのだろう。
今の時代に、自由を手に入れるために戦わなければいけない世の中が、
実際ににあるなんて、日本人のぼくにはぴんとこないけど。
愛と友情というテーマが日本人好みのストーリーになっている。
でも、GWの浮ついた空気のなか観る映画としては、
テーマが重すぎたな・・・

言葉もでない結末に打ちひしがれるが、
併設されているハービー山口さんの写真展
パレスチナへの恋 空遠く」の美しさに
心を癒される。

明日もいいトレーニングが出来ますように、
と普通に祈れる幸せをかみしめつつ、
夏に向けて精進しよう。