第53回日本選手権

久しぶりの大学・社会人のチャンピオン同士の一発勝負。
ワールドカップイヤーの苦肉のスケジューリング。
帝京大学がここ数年維持している
チームのクオリティのおかげで通った企画ですな。

パナソニック ワイルドナイツ 49-15 帝京大学

大学では頭一つ抜けた存在とはいえ、
大学選手権決勝から3週間のブランクを経て、
いきなりトップリーグチャンピオンとの対戦は、
すこしかわいそう。
大学生相手に、力の差がどうあれ、
自分たちが構築してきたことを出し切る、
をテーマに戦ってきたチームと
シビアな駆け引きをいくつも乗り越えて
ここにたどり着いたチームとの対戦は、
ミスマッチではある。

瞬間的な迫力や、個々の勝負において
帝京が上回っていた場面は多々あったが、
対戦相手をきっちりリスペクトしたパナを
勝負の土俵に引きずり込むには力不足。
多くのトップリーグのチームにとっても
それは簡単なことではないのだから。

点差は開いたが持ち味を出し合った好ゲーム。
試合後に帝京の選手が
涙を浮かべていたことに違和感があったが、
4年生の最後のゲームなんだな。
レギュラーシーズンでの取りこぼしはあったけど、
坂手組、いいチームでした。

ラグビー関係者にとって至福の2015〜16シーズン。
1年の締めくくりに相応しい
素晴らしいゲームだったが、
ピッチ状態は、お粗末の極み。
来月からのスーパーラグビー
あの土の上でやるの?