ラグビーワールドカップ2015(8)

前半終了間際に、相手の心を折った
山田のトライが美しすぎる。
アメフトへの挑戦は、世間から非難もされ、
代表入りという点だけから見れば、
遠回りになったかもしれないけど
彼自身がリスクを負って選んだチャレンジは
意味のある事だったんだ。
それを意味のあるものにしたのは、
彼が積み重ねてきた努力に他ならないのだけれど。

サモア 5-26 日本
(スタジアムミルトンキーンズ29,019人)

危なげない展開。
サモア自滅。

試合の評価としては正しいのかもしれないけれど、
相手の才能と能力を冷静に考えたら、
誰かがどこかで一瞬気を抜いていたら、
スコアは逆になっていたかもしれない。

それほどまでにJAPANの献身はすごかった。
それほど高くないタックル成功率を回数で補い、
ポゼッション確保のためのサポートは凄まじい。

そんなギリギリの戦いをしている当事者だからこそ
ボーナスポイントがどうのなどという思いに惑わされずに、
勝利を確実にする選択を迷うことなく出来るのだろう。
元々、このスポーツは、だれが強いかではなく、
どっちが強いかを決めるためのもので、
そこに勝ち点の概念は、存在していないのだ。

試合に出ているメンバーは、満身創痍だろう。
設定された目標をクリアできるかどうかは、
自らコントロールできない事に委ねられてもいる。
それでも、
アメリカとの一戦が、日本代表にとっての
2015年W杯の最後の試合にならないことを切に願う。
準々決勝進出もたしかに大事だけど、
このチームがあと1試合しかしないなんて
どう考えてももったいない。