原点に帰る

日本代表の新しいジャージのデザインがカッコいい。
やっぱりラグジャーはシンプルな段柄。
おそらく強そうに見えるからという理由で採用されていた
黒いパンツとストッキングも実は違和感があったんだよな。
デザインは原点回帰で、素材は最先端。いいね。

↑ ここ数年の変遷。
どう見ても、いちばん右がラグビーらしいでしょ。



・・・

国立競技場の建設費が何かと話題になっている。
2019年のラグビーワールドカップ
悪者に仕立て上げようともくろむ
インチキな輩にちょっとイラっとしつつ、
しょうもない見栄や誰かの利権のために、
スポーツを利用するなと声を大にしたい。

ここは、原点に帰るべき。
なぜ、東京にオリンピックを招致したのか。
招致活動の最後のプレゼンで
佐藤真海さんが言っていたことを
思い出してみればいい。

私がここにいるのは、スポーツによって救われたからです。スポーツは私に人生で大切な価値を教えてくれました。それは、2020年東京大会が世界に広めようと決意している価値です。本日は、そのグローバルなビジョンについてご説明いたします。
 19歳のときに私の人生は一変しました。私は陸上選手で、水泳もしていました。また、チアリーダーでもありました。そして、初めて足首に痛みを感じてから、たった数週間のうちに骨肉種により足を失ってしまいました。もちろん、それは過酷なことで、絶望の淵に沈みました。
 でもそれは大学に戻り、陸上に取り組むまでのことでした。私は目標を決め、それを越えることに喜びを感じ、新しい自信が生まれました。
 そして何より、私にとって大切なのは、私が持っているものであって、私が失ったものではないということを学びました。
 私はアテネと北京のパラリンピック大会に出場しました。スポーツの力に感動させられた私は、恵まれていると感じました。2012年ロンドン大会も楽しみにしていました。
しかし、2011年3月11日、津波が私の故郷の町を襲いました。6日もの間、私は自分の家族がまだ無事でいるかどうかわかりませんでした。そして家族を見つけ出したとき、自分の個人的な幸せなど、国民の深い悲しみとは比べものにもなりませんでした。
 私はいろいろな学校からメッセージを集めて故郷に持ち帰り、私自身の経験を人々に話しました。食糧も持って行きました。ほかのアスリートたちも同じことをしました。私達は一緒になってスポーツ活動を準備して、自信を取り戻すお手伝いをしました。
 そのとき初めて、私はスポーツの真の力を目の当たりにしたのです。新たな夢と笑顔を育む力。希望をもたらす力。人々を結びつける力。200人を超えるアスリートたちが、日本そして世界から、被災地におよそ1000回も足を運びながら、5万人以上の子どもたちをインスパイアしています。
 私達が目にしたものは、かつて日本では見られなかったオリンピックの価値が及ぼす力です。そして、日本が目の当たりにしたのは、これらの貴重な価値、卓越、友情、尊敬が、言葉以上の大きな力をもつということです。

未来の子どもたちのために投資すべきは、
千駄ヶ谷陸上競技場の屋根なんかじゃないことは、
ちょっと考えればわかるはず。

宮間あやさん、
この国にスポーツが文化として根付くのは、
まだまだ先になりそうだよ。