消せないブックマーク

NHKの7時のニュース、一般紙の一面。
幸福な時間はいまだに続いている。

そして、ラグビー関係の友達が多いfacebook
たいへんなことになっいる(笑)
写真は、歴史的勝利の瞬間に立ち会った
大学の後輩のページからシェア。

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「奇跡ではなく実力」
前半、PKからのクイックスタートを邪魔された
田中史朗が、相手選手に掴みかかる。
プレー以外でのファイトは、
決してほめられたことではないけれど、
このゲームは格上に挑んでいるのではなく、
国の代表が勝負するテストマッチなのだ
ということを認識させられた場面。

「ここからがスタート」
昨日のゲームは、やるべきことを最後までやり抜いた結果。
このテストマッチがゴールではない。
コーチが正しい方法で道を示し、
極限まで鍛えた選手が結果を出す。
来週も簡単ではない戦いが待っている。
JAPANに浮かれている時間はない。

スコットランド戦の勝利からW杯初勝利までは、
とても幸せな時間だった。
昨日の勝利は、2015年、さらに2019年までの
幸せな時間を保証してくれるものではないが、
チームの方針に1点の疑念もないいまのJAPANは、
きっとぼくらに夢を見させてくれる。

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勝利の余韻に浸る昨晩、
更新されることのない消せないブックマークをクリックする。
石塚武生のラグビーノート。
2009年8月に亡くなられた石塚さんのブログの最後のページは、
2019年W杯日本開催決定のお知らせで終わっている。

1975年に来日した史上最強と言われたウエールズ戦。
大量得点差をつけられたゲームで、
終了間際にJJウイリアムズを一発で仕留めたタックルが感動を呼び、
観客に胴上げされるというエピソードを持つ。

1983年のウエールズ遠征では、
遠征に向けた強化試合では、主将としてチームを引っ張っていたが、
遠征前にプレイングコーチとしての参加を打診され、
アームズパークで24-29で追い詰めたゲームを裏で支えた。

JAPANがウエールズを倒す日を誰よりも待ち望んでいた人。
SAKURA基金で招待された東北の子どもたちの前での昨日のゲーム、
いちばん喜んでいるのは、子どもたちが大好きだった石塚さんだろう。
ブログが更新されることはないけれど、
昨日の夜はゲームのことを熱く語っていたはず。

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あの夏の日から、
時計は動き続けている。

もうひとつのフットボール
環境を羨むのはもうやめよう。

この国には、
このスポーツの未来を真剣に考え続ける
選手、コーチ、スタッフと
花園と秩父宮のスタンドを埋め尽くした
熱い熱いファミリーがいるのだから。