1年の節目に


瓦礫で覆われた岩手県陸前高田市
佐々木瑠璃さん(17)は11日、自宅跡に立ち、
行方不明者の捜索が続く海に向かってZARD
「負けないで」をトランペットで吹いた。
津波で母親の宜子さん(43)、祖母の隆子さん(75)を亡くし、
祖父の廣道さん(76)は行方不明のままだ。
「私は元気だから、心配しないで」。
涙をふきながら、祖母が買ってくれたトランペットを抱きしめた。
(2011年4月11日付け朝日新聞 森井英二郎撮影)

この1枚の写真がプロの音楽家の目にとまり
震災から70日たった20日、
少女は東京オペラシティの舞台に立った。
聴衆約500人に披露したのは、
あの時、天国の母らに捧げたZARD「負けないで」
瑠璃さんは時々、
「受け入れたくない現実に押しつぶされそうになることがある」という。
でも、吹奏楽部の仲間と一緒に楽器を吹けば気が紛れる。
「トランペットって不思議。
 演奏する方も、聴く方も楽しい気持ちになれる。
 だから、趣味で一生、続けていきたい」

震災から2年が経った今。
彼女の吹く「負けないで」が自分ではない
誰かを励ますものになっていると願いたい。

(みんなのありがとうをつなぐ復幸本より)


・・・


新年度が始まる。

1年の節目に
支えとか
拠り所について考える。

家族、仲間、友達、同僚、
いろいろな人、
いろいろな事に
支えられている毎日。

この1年は少しでも
支える側、励ます側になりたいと思う。