2013板橋Cityマラソン


3/24 板橋Cityマラソン

10年ぶりのフルマラソン

作戦は「前半抑え気味に入って、後半気合いで行く」

なんて大雑把な、と思うかもしれませんが、
決めごとに囚われず、状況の変化に対応していく
大人のレース運びをするってこと。

・・・

渋滞に巻き込まれたスタートからの5kmは30分を越えたものの、
それ以降は淡々と30分を切るラップを刻む。
カラダが軽い。
疲労感なし。
20km地点では2時間を切るペース。
今日こそサブ4(4時間を切る)行ける?
と、夢見心地で折り返しへ。
そこで、ある事実に気づく。
折り返し地点までは「追い風」だったと・・・

それでも20kmから25kmまでは29分台でクリアするが、
向かい風のなかでのペース維持で徐々に消耗。
救護テントの脇に置いてある自転車に乗って
ゴールまでいけたら楽だろうな、なんて、邪念が入りだす。
楽なのがいいなら、走らないのが一番なのだけど(笑)

30km地点通過は、3時間をわずかに越える。
足が痛いのは気のせいだということにしても、
サブ4が遠のいていることは認めざるを得ない。

でも、ここからが本当のマラソン
「あなたのその一歩がゴールまでのカウントダウン」
という手書きのカードに励まされる。

上り坂の後には必ず下り坂があって、
面識のない人たちに温かい声援を送ってもらい、
数km先に確実にゴールがあるなんて、
こんな希望に満ちたシチュエーションはそうない。
両足の付け根と両膝が痛むのは、大した問題じゃない。

ペースはさらに落ちるが、35km地点もクリア。
35.7km「シャーベットステーション」の旗が見える。
ようやくたどり着いた最低限の目標。
混雑しているテーブルの手前側を避け、少し奥へ。

向かい風が一瞬止み、
一人の女神と視線が絡み合う。

「あなたのこと、ずっと待ってた・・・・」
「君に、君に会うために3時間半走って来たよ」

「あと7kmで〜す!頑張って下さ〜い!!」
 という元気な声に現実に引き戻される。
 あと、7km・・・ね。


facebook「マラソン」ページより)

39kmの看板が見えたあたりで、時計が4時間を示す。
ああ、サブ4は、またおあずけなのね。
キロ5分を切るペースで駆け抜ける予定だった
ラスト2.195kmを15分かけて楽しむ。

スタートから4時間24分。
10年ぶりのチャレンジはとりあえず自己ベスト。
ゴールを越えてすぐストップウオッチを止め、
コースを振りかえり一礼。
この画、憧れていたんだよな。

完走の達成感。
いままで出したことのない記録。
facebookに写真をUPすると、
たくさんの「いいね」と
労いのメッセージが。

それでも、
レースの後、いつも訪れるのは、
何かに届かなかった、
という想いだということを
久しぶりに思い出す。

いつか充足感のみに包まれるレースを
走ることが出来るのだろうか。

不安になるのは、恋した証拠

ラソンランナーは、
難儀だ・・・