YOKOHAMA TRIATHLON

2012世界トライアスロンシリーズ横浜大会

ロンドン五輪のメダリストに日本の精鋭が挑む。
レースから1ヶ月半。
ロンドンの代表5人は、
メンタルもフィジカルも
調整が難しかっただろうな。


8:06 女子スタート

上田藍ちゃんがスイムで遅れて
はらはらさせるいつもの展開。

バイクでは、第1パックが28人の大集団に。
世界レベルのなかで走ることが出来て、
若手選手はいい経験になっただろうな。

宇都宮村上塾の菊池日出子ちゃん、
最後の周回で堂々と先頭引いてたな。

ランになると代表組の足立真梨子、井出樹里が後退。

高橋侑子ちゃん、佐藤優香ちゃんといった若手に交じって
ベテランの庭田清美さんが健闘。
ロンドンの切符を逃してトライアスロンに関する
何もかもがいやになったというところからの復活。
三浦しをんの小説で、長距離走者に対するいちばんのほめ言葉は、
「速い」ではなくて「強い」だ、というフレーズがあったけれど、
庭田さんはまさに「強い」アスリートだな。

日本人トップの高橋さんはまだ21歳。
佐藤さんとのライバル関係が、
これからも彼女を強くするのだろうな。

そして、最後尾から34分台のランラップで追い上げた上田藍ちゃん。
彼女のレースは、いつも心に響くなぁ。
北京五輪のレース後、練習日誌に
「ロンドンで金メダルがとれました。
 ありがとうございました。」
と書き続けていた彼女。
ロンドンのレース翌日の日誌には、さっそく
「リオで金メダルが・・・」
って、やっぱり書いているんだって。
常に前を向いている人は、時間の流れ方が、
ぼくら凡人とは違うのかな。
「4年後」なんて自分の歳を計算しただけで
ため息が出てしまうのに・・・
しかし、もうちょっとスイム頑張ってくれたらなぁ、って
1500mで30分切れない私が言うのも何ですが・・・



11:00 男子スタート

田山くんが、3位でスイムアップ。
この人のエネルギーは、責任感のパーセンテージが高そう。
ロンドンみたいに積極的にバイクを引っ張る。

7週目で飛び出したNZ人をただ一人追いかけた
細田くんの勇気には感動したな。
やっぱり、レースは勇気だよ。

代表組、やるな〜。
開港資料館の前で観ていたのだけれど、
(ちなみに、今日、めちゃめちゃTV映ってました)
バイクからランにうつって
先頭で、細田くんの姿が見えたとき、
涙出そうになったよ。

でも、さすがにバイクで足を使いすぎた
細田くんはこの後、失速。

日本人トップは、全力出し切りキャラの田山くん。
コンディショニングの難しいレースで
トップテン入りを果たしたのは、
やっぱり、「地元」の責任感だろうな。

五輪組2人の後塵を拝した若手諸君には、
明日の朝、張さんに喝入れてもらおう。
(取り上げられないかな〜)

・・・

トップアスリートが、
それぞれの思いを胸に臨んだ横浜大会。
海外の選手にも、国内の選手にも、
優勝争いをする先頭集団にも、
周回遅れになっって孤独なレースを続ける選手にも、
等しく温かい声援を送る、この街の人が好きだ。
出場した選手たちも、そう感じてくれたかな。