がんばっていきまっしょい

あずさ11号で信濃路へ。
狩人のリフレインが止まらない(苦笑)

道路標識の「上田」に反応してしまう。
菅平高原への玄関口。
仕事でなければ、
代表合宿を視察したいところだが・・・

・・・

往復の電車内で、
敷村良子「がんばっていきまっしょい」(幻冬舎文庫)を読む。

作者とは、そう遠くない世代なので、
地域は違えど、妙にリアルだ。

初心者ばかりの仲間を集めて部を作り、
エネルギーのすべてを注ぐ。(どこかで聞いたような話だ)
この手の「部活もの」には、滅法弱いんだよな。
そこに、挫折とか、淡い恋心とかがからむと余計ね・・・

田中麗奈ちゃん主演で映画化されているけど、
家族がいるときには、観ないほうがいいな。

十六歳から十八歳までの約千日は、
命が凝縮された眩しいほどの輝きを放つ、
純粋で濃い時間なのだろう。
その真ん中で右往左往している悦子には、
なんでもない平凡な日々の繰り返しにしか思えない。
いつかこの時間が過去という扉の
向こう側に閉じ込められたとき、
失ったものの素晴らしさに気づくのかもしれない。

(本文より)

おそろいのウエアを着こみ、
エナメルのバッグを肩から下げ、
へらへらしながら歩いている高校生たちに
「君たち、いまどれほど貴重な時間を過ごしているのかわかってるのか」
と、説教したくなる(苦笑)