めさ、進むべ

松瀬学「負げねっすよ、釜石」(光文社)を読む。

書く対象とあえて距離を置く松瀬さんが、
いつになく入り込んでいる感じがする。
シーウエイブスをはじめとする東北の人たちの強さに
ジャーナリストとしてというより、
人として心を打たれたんだろうな。

3月に釜石の特番があった時に、
ラグビーが文化として根付いている釜石
こそ2019年W杯の開催地に相応しい。
でも、インフラ等を考えたら現実的ではない」
というニュアンスのことを書いたけれど、
釜石シーウエイブス事務局や
支援組織「スクラム釜石」の人たちが
実はW杯招致の実現に向け動いている。

タイトルは、釜石弁で、前へ進もう、の意味。

釜石シーウエイブス事務局長の
「震災日記」には、こう書かれている。
「釜石には夢と大漁旗がある」
マイナスからのスタートを切った人が、
夢がある、と言い切れる強さ。

7年後。
この地でW杯の試合が行われ、元気に復興した証として、
釜石を世界中に発信する日が来るのが待ち遠しい。
大漁旗が揺れるスタジアム。
出来れば、対戦カードは、
JAPAN×オールブラックスがいいな。

・・・

めさ、進むべ

現実は、まだまだ厳しいのだろうけど、
なんだか、温かい、いい響きだな・・・