勇気を 3.11
試合前日、東芝のロック、郡山市出身の大野はこう語ったそうだ。
3月11日に試合をさせてもらえるのは偶然ではあるけれど、日本選手権という大きな試合で、サントリーという相手と、全国に中継してもらえる中で試合ができる。
ラグビーというスポーツを見てもらう良い機会だろうし、東北で辛い思いをしている人たちにも見てもらえると思う。
もちろん勝ちたいけれど、それ以上に、勝っても負けても、見た人に『いいものを見たな』と思ってもらえるような試合をしたい。
東芝らしく、ひたむきに身体を張ってプレーをしたい。
その通りの激しい試合。
シーズン終盤で何かしら故障を抱えている選手が多いのは確かだが、
試合中に倒れる選手の数が尋常ではなかった。
そして、大野のサムライぶりもいつにも増して凄まじかった。
(解説の藤島大さんは彼のことが大好きなんだろうな・笑)
試合後、勝ったサントリーのプロップ、気仙沼出身の畠山が
その大野に歩み寄り、抱き合うシーンは美しかった。
畠山には、いままで背負ってきたものを解き放って、
ファイナルは自分自身のためにプレイしてくれれば、
と思う。
今日は、いいものを見た
・・・
「スクラム釜石」のfacebookに、
東北地方で発行されているある媒体の
手書きの記事がシェアされていた。
言葉が出てこない。
・・・
この1年、
自分にとって本当に大切なものは何か
ということを深く考えることが多かった。
家族と食事をしたり、
友と語らうこと。
そんな普通の時間が、
本当は特別な時間なのだと思う。
弱気になって立ち止ってしまうことの多い毎日。
もう一度、走りだそう。