赤と黒の段柄ジャージ

1点差のfinalについて書くのは、タイミングを逸した感があるなぁ。
まぁ、やっぱりレ・ブルーは良くも悪くも期待を裏切ってくれるチームだなってことで(笑)

ノーサイドの瞬間、マコウの喜びを爆発させるわけでもないどこかほっとしたような表情が印象的。
地元ニュージーランドが24年間待ちわびた瞬間。
これ以上ないHappy Endで終わった2011年のワールドカップ

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2月の震災の影響でクライストチャーチで予定されていたグループリーグ5試合と準々決勝2試合が中止となった。
国内随一のラグビーマッド地帯に暮らす人々が、ずいぶんと寂しい思いをしたことは容易に想像がつく。

それでも、開会式と閉会式に登場した少年が、オールブラックスのジャージではなく、カンタベリー州の赤と黒の段柄ジャージを着ていた事は、クライストチャーチの人々にとって、試合は行われなくともワールドカップを一緒に開催しているんだというステキなメッセージになったことだろう。

そしてカンタベリー州代表のマコウが掲げたエリスカップは、傷ついた人々にとって何よりのプレゼントだったろう。
重たいものを背負って、満身創痍になりながら、その責任を果たしたスキッパーの笑顔は最高にカッコいい。

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ワールドカップ史上最高のホスト国。
ゲームに勝つ強さだけではない、王国の強さ。

誰かを思いやる心があって、絆が強ければ、復興は成る。