NZの思い出(1)

明日、ラグビー日本代表がワールドカップの行われるニュージーランドに出発。
4年に一度の大イベント。
国を代表しての戦い。
舞台はニュージーランド
選ばれた30名の選手、至福ですな。

・・・

10数年前にクラブチームの遠征で行ったNZ。

入国審査のさい、事前に入国カードを記入するのだが、職業や滞在期間といった一般的な質問にまざって持ち物に関する項目がある。

 以下のものをもっていませんか
 ・食品(アメ、ガム1つでも申告対象)
 ・動物、動物製品(肉・肉製品、魚類、乳製品、卵、ハチミツ、羊毛、皮類、など)
 ・植物、植物製品(果物、野菜、、米、麺類、花、種、球根、木材、竹、わらなど)
 ・その他(土が付いている恐れのあるもの)

たいていの人は、ろくに内容も確認しないで、全部「NO」にしてしまうのだが、スパイクが「その他」に該当するかもしれないと思った真面目な数名(もちろん私も)が、別室に連行される。

「もし、このまま留置場とかに入れられたら試合どうすんだよ」とか冗談めかして言ってるものの、面倒くさい展開になったら、英語で反論できない不安が頭をよぎり、顔がこわばる。
コワイ顔した、デカイ検査官。
よく聞き取れないが、威圧的に「その他の該当するものをとっとと出せ」と言っていると思われる。
おそるおそるシューズケースを差し出す英語が苦手な日本人ラガーマン
1つめのシューズケースを開いたとたん、検査官の表情が変わる。
「おおっ、君たちはラグビーフットボールプレイヤーなのか?」
彼は急に必要以上にフレンドリーになる。
他のスパイクはチェックもせず、
「NZのチームは手強いから、君らはきっと勝てないぞ」みたいなことをべらべら楽しそうにしゃべり続ける。
ちゃんと仕事しろよ。
NZ人の脳内メーカーは、一般人でもラグビーの占める割合がかなり大きい。
たぶん、多くの真面目な日本人ラガーマンが、ここで似たような無駄な時間を過ごしたことだろう。
「その他」の注意書きに「ラグビーのスパイクは除く」って書いておけばいいのに・・・

日本代表の中にも、律儀にあの項目をチェックする選手、いるんだろうか。

・・・

あっ、ラグビーマガジン、買わなきゃ・・・