ガラス作家になる

今年の富山マラソンで涙のサブ4を達成したチームメイトのIさんが、勤務先の「富山ガラス工房」の同僚の方たちからお祝いにもらったガラスのトロフィーが素敵すぎて、クラブのメンバーみんなで「いいな、いいな」と言っていたら、クラブ限定のメモリアルペーパーウエイト作成の企画が持ち上がり、迷うことなく参加。(本当は一般の方でも予約さえ入れれば体験は可能です)

作品には文字を彫ることが出来るのだが、何人かは、「次のレースで自己ベストを出してそのタイムを」とかなり前向きなことを言っている。その考えも悪くはないのだが、メモリアルということで言えば、夏に「南砺100キロマラニック」で上った表彰台だろう、ということでリレーメンバー4名はお揃いで第2位の表彰状の内容にする。別に今後ベストを出せる気がしないわけではないよ。文字は4行までが原則、というところを粘りに粘って、「大会名、部門、順位、チーム名、メンバーの名前、記録」を6行にして入れてもらう。「本当は4行なんですよ」と5~6回言われた気もしないでもないが、工房のスタッフは本当にみなさん優しい方たちです。

f:id:ruglove2019:20191226100543j:plain

f:id:ruglove2019:20191226100458j:plain

前から薄々感じてはいたのだが、運動系よりこういった芸術系のほうが実は向いている気がする。ここを素人に任せたらエライことになるな、という部分は、木村カエラ似の工房の方がさりげなくやってくれるのだが、その他ではいかんなくセンスを発揮してしまう。ということで、来世はガラス作家になろうと思います。

 

f:id:ruglove2019:20191224230453j:plain

 そして完成品がクリスマスに仕上がってくる。センスの塊であることを余すところなく表現した出来映え。富山ガラス工房オリジナルの「越翡翠硝子(コシノヒスイガラス)」を使い、記憶と記録に残る文字が刻まれたこの作品はプライスレスですな。

 

#富山ガラス工房

 

第11回武田の杜トレイルランニングレース

f:id:ruglove2019:20191209113648j:plain

トレイルランニング4戦目。この大会は前年に続き二度目の参戦。前回、スタート時になんとなく後方に位置してしまい、序盤のシングルトラック(人がひとりしか通れない幅の道)のエリアで、渋滞に巻き込まれ、レース前半を思うように走れなかった反省を踏まえ、今回は前方に位置取りをし、スタートダッシュを決め込む。

最初の3kmは比較的広いロード区間。トレイル区間に入る3km地点での順位が後々のレース展開に大きな影響を与えるので、31.5kmの長丁場だということは忘れたふりをしてキロ4分台で突っ込む。いきなり心拍数MAX。気温は2℃だが、寒さは感じない。トレイル区間に入り、上位1/4あたりのポジションで、昨年はハイキングのように歩いた区間を集団で快調に飛ばす。上りと平坦な区間では集団のなかで比較的楽にレースを運べるのだが、下り区間になると前のランナーにするすると離され、後方からのイライラ感を背中に感じる。もちろん下りだから、上りや平坦な区間よりスピードに乗ってはいるのだが、速度の上げ幅が周りとはどうも違うらしい。この位置にいるランナーと戦うには、まだまだ都会っ子すぎるのか。8km地点の第1エイドには昨年より20分ほど早く到着。時間だけみると幸先良い出足のようだが、疲労感は昨年とは段違い。レースはまだ1/4程度。これで最後までもつのだろうか。それにしても、真冬の盆地で行われるトレイルで飲む温かい味噌汁は最強だな。

トレイル区間に入ってからの7kmくらいは平坦な箇所が多い林道。前日のトークショーでヤマケンが言っていた「この区間は後先考えずがんがん行っちゃって」を忠実に守る。昨年は数十人をパスした区間だが、今年はなかなか順位を上げられない。ざっくりとした計算で昨年はこの200~300人後ろの位置にいたのだから当たり前ではあるのだが、どうにも気持ちが乗ってこない。おまけにたまにある下り区間では、後続のランナーにさらっと抜かれる始末。前のほうでレースを展開すれば、いらぬストレスもなく楽しいことだらけだろうと思っていたが、話はそう簡単ではない。17km地点の第2エイドには昨年より30分ほど早く到着。これは調子が良いからということではなく、前回は歩きたおした区間で、今年はわりと上位の人たちと普通に競い合ったからだ。タイムが早い分、脚の消耗度合いは半端ない。まだ、レースは半分しか終わっていないのに。そこそこ汗をかいていたので、念のため岩塩を摂取。でも、本当に不足しているのはミネラルではなく、練習量だ。

千代田湖周辺のロード区間で少しだけ順位を上げ、健康の森へ。エリアの名称とは逆に、この辺りから体のいろいろな部分に問題が発生しだす。落ち葉でふかふかなように見えてその下の路面には石が多い区間。昨年、ここで大コケして出血する羽目になったことを思い出し、注意しなければと思った途端に躓く。たぶん自分で思っているほど足が上がっていないのだろう。順位を上げるパートと認識していた上りで思うようにいかなくなり、ただでさえテクニックもなく腰が引けて遅~い下りのパートでは脚の痛みもありポンコツな走りが全開になる。う~ん、ひ弱だ。26kmの最終エイドに3時間半で到着。レース前は、ぼんやりと4時間は切れるだろうと思っていたのだが、相当怪しい。「残り5kmを30分」はロードなら余裕だが、まだコースのピークへの上りが残っている。

体力的には余裕はない、というより相当へたっているが、残りはもう5kmだということとわずかな望み(実際には限りなくゼロに近い)がのこる4時間切りに向け、最後の力を振り絞り白山のピークへ。さあ、ここから下りだ、と思った瞬間、目に入ってきたのは手を使わないと降りられないような急勾配。おっかなびっくりそろりそろり降りていると、後ろから「すいません、先に行かせてもらえませんか」と声がかかる。耳ではそう聞こえたが、その情報が脳には「邪魔なんだよ、どけよ、ひ弱な都会っ子」と変換されて伝わる。戦闘能力を示すメーターがここでほぼゼロになる。残りの行程はとりあえず重力に逆らわず淡々と下る。ラスト500mの平坦なロード区間では息を吹き返すが、前方の捕らえられる距離には誰もいない。

前年の記録を20分更新してのゴール。自然の中を駆け抜けてきた高揚感とは程遠い、静かな静か~な達成感。たとえ順位が100番以上早くなったとしても、課題は残るし、満足は出来ない。ランナーは、難儀だ。

明日もいいトレーニングが出来ますように。

 

 

 

第95回早明戦

f:id:ruglove2019:20191201140312j:plain

 有料入場者数22,987人。大学ラグビーにもワールドカップ効果が波及しているのか。チケット担当が指定席争奪戦に敗れ、席取り担当が座席争奪戦に敗れ、何十年ぶりかでスコアボード前の立見席での観戦。自称「今年の秋、ものすごくラグビーのことがよくわかった」人たちの聞くに堪えない解説を聞きながらの3時間立見は、ランニング3時間の数倍辛い。

f:id:ruglove2019:20191201140506j:plain

 明治36-7早稲田

f:id:ruglove2019:20191201150055j:plain

W杯では連敗続きだった勝敗予想が久しぶりに当たる。メイジは、FWがセットでもブレイクダウンでもあれだけ圧倒して、おまけにBKが強くてスキルフルときたら、29点差は当然の帰結。才能で勝る側が、おおらかなキャラを封印し、あれだけ手を抜かず優等生ぶりを発揮してはなかなかつけ入る隙はない。ワセダとすれば、前半3点差は、むしろ出来過ぎ。自慢のHB団は前半の理詰めのトライ以外出番なし。来年、新国立競技場で再び相まみえることがあるとすれば、それまでにまずはFWの立て直しが急務だが、どこから手をつければよいのやら。

f:id:ruglove2019:20191201151656j:plain

試合後、女子たちに「すっごく面白かった。この次の試合は?」と聞かれた解説役の若者が「今日優勝したから、次は社会人の優勝チームとの対戦かな」と一言。お前、いったいいつの時代からやってきたんだ・・・