上市大岩マラニック

所属している「富山ランニングクラブ」が、富山市に隣接する上市町の町おこしのために、マラニックの大会を企画。(経緯を書き出すと、かなり長くなるので省略) 準備期間が短すぎて、大会前数週間は大変(どのくらい大変だったか書き出すと、かなり長くなるので省略)だったけど、なんとか開催にこじつける。

成り行きで「誘導のリーダー」を仰せつかったのだが、この「誘導」が曲者で、選手と応援の人たちの車の駐車場への誘導とレースが始まってからの選手の誘導を含む。守備範囲広し。駐車場はそれぞれ離れた場所に6箇所、コースはトレイル区間を含む12km。そして誘導のスタッフは、13名。ホントに大丈夫か・・・

数日前まで、参加申し込みは50名程度だったのだが、前日までに100名が申し込んだという泣きたくなるような情報が、朝一番でもたらされる。当初、大会開催の告知が遅かったこともあり、参加申し込みがほとんどなく、知り合いに頭を下げまくったのだが、今思えばあんなことしなければよかった(苦笑)。駐車場6箇所のキャパは、どう詰め込んでも100台未満。当日受付もあるので、冷や冷やもの。ホントに大丈夫か・・・

受付時間に合わせ駐車場誘導業務開始。スタッフには、事前に詳細なマニュアルを配ってあったのだが、全員がそれを深く読み込んでいるわけではなく、そもそもマニュアル自体が実は出来の良いものではなかったので、小さな混乱がたくさん起きる。トランシーバーが受信するたくさんの問い合わせに、間違った判断の指示もたくさんしたが、各スタッフが機転を利かせて、大きな混乱なく受付時間終了。リーダーが頼りないと、部下が育つのだ(苦笑) 結局、参加者は137名。事前にfacebookページで乗り合わせでの来場をお願いしてはいたのだが、なんとか大丈夫だった。この時点で、すでにぐったりなのだが、レースはまだ始まっていない・・・

スタートしてから300mほどは一般道を走り、道路を横断して林道へ入っていくコース設定のため、ここは2名で先導。当然これは定位置を持たないリーダーの仕事。喉がカラカラのまま、レーススタート。ここまで頑張ったご褒美は、富山新聞のカラー写真掲載。まあ、富山にきてからというものメディアには引っ張りだこなので、新聞にカラー写真が載った程度では、もうどうってことないんだけどね(笑)

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先導を終え、林道への入口で選手全員を見送った後は、参加者への声掛けのために、ゴール地点から山道を逆走し、城が平頂上へ向かう。途中、登山客の方たちや、山の中で作業をしている方たちと談笑。この後、あなたたちは130名余の変わり者たちとすれ違うことになるのだということをやんわり伝える。サボっているように見えるかもしれないが、大会を成功させるためには、参加者以外の人達とのコミュニケーションは重要なのだ。

10km地点の城が平で下りのトレイル区間に関する注意事項の声掛け。天気も良くなり、頂上からの景色は最高。しかし、この天気がランナーたちの気力・体力を相当奪っているのだが・・・。町役場の有志が設営したエイドでふるまわれるジェラートがホントに美味しそうで、目の毒(苦笑)。ここまで、物資を担いできてくれた役場の人たちには感謝だな。

最終ランナーがこの地点に到着する前に私設エイドの物資が底をつく。待機している広報・救護のスタッフが持参した水分で急場をしのぐ。ここは自分が一度ゴールまで行って水を持って走って戻るか、と覚悟を決めつつ、本部にダメ元で連絡をとる。「了解です。Hさんにこれから行ってもらいます」 Hさんは、前日に志賀高原のトレイルレースを完走し、この日も移動カメラマンとして、動画の撮影をしながらそこそこの速さでゴール地点に辿りついていたタフすぎるママさんランナー。ああ、その手があったか(笑) 疲れ果てた最終ランナーを先導し、歩いてゴールに向かう。1kmも行かないうちにペットボトルをかついだ笑顔のHさんが現れる。ああ、女神すぎる。

最終ランナーをゴール手前近くまで誘導し、その後ろ姿を見送る。達成感というより、やれやれ、ようやく終わってくれたな、という感じ。早朝からいままで、脳周辺の血液が沸騰しっぱなしだったが、レース中、知り合いのランナーがかけてくれた労いの声や、見知らぬランナーたちからの感謝の言葉に助けられ、なんとか倒れずにすんだ。出場したランナーたちの笑顔を見ているとこちらまで嬉しくなってくるが、頼むからいま来年の話はしないでくれ(苦笑)

足を攣ったり、かすり傷を負った人はいたものの大きなけが人もなく、大会は無事終了。最後のミーティングで、気を良くした大会実行委員長が「来年は、もっと規模を大きく・・・」と言っているのを聞いて、少し眩暈がする。スタッフたちは、反省会と称して大岩のそうめんを食べに行ったりする模様。そして、この後、誘導リーダーは実行副委員長とともに、注意喚起の札を掲げたコーンやキロ表示の札を回収しに山へ。リーダーたちの夏の日の午後はまだまだ終わらない。

(中途半端な終わり方ですが、続きません・笑)

 

7/7上市大岩マラニック(プレ大会)

暁の海抜0mから3,003mの頂上へ①

走る、歩く、登る そして輝く命 「暁の海抜0mから3,003mの頂上へ」

 人間は山の頂には憧れを、海には広大な夢を、河川には源流に探究の想いを抱き続けてきました。文明が進化し、乗物が進歩して日常がスピード・利便性・効率性に支配された昨今、本来の人間のもつ力・感覚・感性・能力はどこか失われているように感じます。1,300年の昔から「立山」は、山岳信仰の聖地として全国各地から極楽浄土を求めて多くの禅定登山者が自らの足で頂上を目指してきました。原生に立ち返り、二本の足だけで汗をかきつつ、海抜0mから3,003mへの頂きを目指して、駆け上りましょう。豊な自然の風、雲、雨、太陽、大地の中に溶け込み、自らの限界に挑戦することでそれぞれの「生命(いのち)の輝き」を感じ事ができるでしょう。

令和元年夏、新しい物語がここから始まります。(大会HPより)

 

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大会公式HPトップの魅力的な誘いに今年も乗ってしまう。この便利な世の中で、「二本の足だけで汗をかきつつ」の苦しさと楽しさを昨年の夏知ってしまったから。8月最後の週末、やたらと空気の薄い高い場所で、自分はどんな景色を見て何を感じているのだろう。

 

今年の夏も、いいトレーニングが出来ますように。

第33回日産カップ神奈川トライアスロン大会

6/9 日産自動車追浜工場で行われた神奈川トライアスロン大会にTO(テクニカルオフィシャル)として参加。選手としてずぅ~と昔にオリンピックディスタンス(S 1.5km B40km R10km)デビューを飾った思い出の大会。

今回はランパートが持ち場。トランジションからはかなり離れた場所なので放送も聞こえてこない。選手の動向に関する情報がないな、と思っていたら、いまはトランシーバー的な機能を持つ便利なアプリがあるらしい。今大会で、そのアプリを試験的に使用して、便利であれば、他の大会でも利用しようとの試み。そして、なんと、その担当に指名されてしまう。スマホ2年生としてはびくびくもの。私のエリアで何もありませんように。

選手権の部(国体神奈川県予選)で、走るのを止め、足を引きずった選手がこちらに向かってくる。リタイヤの意志表示。うわ、アプリの出番(汗) 選手の対応を行った後、事前の説明を思い出しながら、おそるおそる操作。リタイヤした選手の情報を報告し、回収したリストバンドの写真を撮り、テキスト送信。おお、やれば出来るじゃん(笑)

その後もエイジの部の最終走者の情報などを発信。無事、任務完了。もちろんTOとしての仕事も恙無く。

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今回、この大会としては初めてパラの選手が出場した。いつか、すべての大会で、当たり前のようにトライアスリートとパラトライアスリートが一緒に競技が出来、さまざまな垣根がなくなるといい。そして、それがほかのスポーツにも広がっていけばもっといい。

今回も、国体を目指すエリート選手、完走を目指すエイジの選手にたくさんの刺激と気づきをもらえた。いま、肩を故障していて、すっかりランニング専門だけど、早くトライアスロンのトレーニングが出来ますように。